ここ最近、トナラーが話題となりました。
トナラーとは、他が空いているにも関わらず、わざわざ隣に寄ってくる行為で、自動車関連でのトナラーは、ガラ空きの駐車場にわざわざ隣に駐車してくるクルマのことを指します。
事の発端は、メルセデス・ベンツSLS AMGのオーナーさんが、空いている駐車場の端に駐車したにも関わらず、トヨタ ヴェルファイアが隣に寄せて駐車されたせいでクルマに乗り込めなかったというX(Twitter)への投稿が話題となりました。(SLS AMGはガルウィングドアなので尚更乗降に広いスペースが必要と思います。)
ヴェルファイアへの批判コメントが多数ある中、SLS AMGは駐車枠からはみ出ていることに対して指摘されている方もいましたが、SLS AMGは全幅1940mmあり、平成初期風の建物の駐車場(昔の建物の駐車場は幅が狭い)で駐車枠からはみ出すのは仕方がないと思います。(なので、あえて店舗入口から遠い場所に駐車したとも記載してありました。)
このSLS AMGのオーナーさんもトナラーを避けられていたと思いますが、多くのクルマ好きはトナラー行為をされたくはありません。
なぜ、トナラーが嫌いなのか?トナラーが嫌いな理由とトナラーの対策方法を紹介します。
クルマに傷をつけられる
クルマを大切にしている多くの方は、ドアパンチによってクルマに傷を付けられたくないはずです。
ドアパンチとは、クルマのドアを開けた際に隣のクルマにドアが当たり傷やヘコミの被害が発生することです。
万が一、ドアパンチが発生した際に良心のある方は正直に名乗り出ますが、多くの方は当てたことを黙って去って行きます。(当てた自覚がない場合も多いです。)軽いドアパンチ程度ではドライブレコーダーの衝撃録画が発生せず、横方向が映っていなかったりと泣き寝入りするケースがほとんどです。(警察に被害届を出してもまともな捜査は期待できません。)
狭い駐車場でクルマとクルマとの間隔が狭くなるほどドアパンチのリスクが高まります。
いくら運転手が気を付けていても無関心な同乗者や子供がドアパンチをする可能性があります。
強風の日には勢いよくドアが開き強力なドアパンチが発生する可能性があります。
また、クルマの隙間を通行する人のカバンの金具が当たることによる傷を恐れています。
乗降がしづらい
最近のクルマは大きいですね。安全規制によりクルマの肥大化が進み、全幅1800mm超は当たり前で1900mm超えも珍しくありません。ですが、古い駐車場の駐車幅は昔のままなので、非常に狭く感じます。
クルマとクルマの間隔が狭いと乗降がしづらいから隣に駐車されたくありません。
クルマとクルマの間隔が狭いとドアパンチをしないように気を遣うので、開けれるドアの幅が狭くなり、乗降がしづらくなります。
特に2ドアクーペは車幅が大きく、4ドア車よりもドアが長いのでドアを開ける際に広いスペースが必要です。
更にスポーツカーは車高が低く、サイドステップが太いので、一般的なクルマより乗降がしづらいので、ドアを広く開ける必要があります。
気持ち悪い
行き着く先の理由が単純に気持ちが悪いからです。
他の乗客が誰もいない終電の座席に座っている時に、停車駅で乗り込んできた人が隣に座ってきたら気持ち悪く感じるかと思いますが、それと同じです。
珍しい車種に乗っている時に同じ車種の方が隣に駐車された時は同胞と思います。(そういった方々は良識があるので、ひとマス開けて駐車されます。が、その隙間にねじ込んで駐車してくるクルマもいます。)
トナラー対策
隣に寄せて駐車されると乗降がしづらく、クルマに傷を付けられる可能性が高くなります。
それがイヤというクルマ好きは外出先ではトナラー対策を行っています。私もその内の一人で、私のトナラー対策を参考程度に紹介させて頂きます。
まず、店舗入口の遠い場所に駐車します。店舗入口の近くは人気があり、不特定多数の出入りが多いので、基本的に避けます。店舗入口から遠い場所は人気がなく空いているので、広々と駐車できます。(なのになぜか隣に駐車される・・・)
駐車場の端を駐車枠ギリギリに寄せて(線を踏むか、余裕があればはみ出すように)駐車します。これは駐車場が混んでいて隣にクルマが来ることを前提にしたり、トナラーされた際にドアパンチを受けるリスクを減らすことができます。
独立した駐車スペースに駐車できれば、トナラーが来ることは絶対にありません。安心して用事を済ませることができます。
トナラーにクルマを傷付けられたり、乗降の邪魔されないようにするには自衛するしか他ありません。
空いた駐車場でトナラーされてもスペースに余裕ができるように駐車しておく必要があります。