2024年9月2日に私の元に納車された日産フェアレディZ RZ34バージョンSですが、買い物に仕事にお出掛けにと1ヶ月2000kmペースで大活躍しています。
カッコよく速くて楽しい良いクルマで、気に入っています。
そんなフェアレディZ RZ34ですが、全てが良いという訳でもなく、正直なところ不満も多々あります。
なので今回は、日産フェアレディZ RZ34の不満な点を敢えて紹介します。
ブレーキ
バージョンS・バージョンSTにはフロント4ポット、リア2ポットの曙製対向ピストンブレーキが装着されています。
後者の曙製対向ピストンブレーキですが、「対向ピストンブレーキ」と聞くと効きそうな印象がありますが、思いの外ブレーキの効きが良くありません。
Z34でもバージョンS・バージョンSTには曙製対向ピストンブレーキが装着されており、そこまで効きが悪いとは感じていませんでしたが、RZ34では馬力と車重が増えたので、ブレーキの効きに不満が出たと思います。

純正タイヤ
バージョンS・バージョンSTには19インチのホイールが装着されており、タイヤはポテンザS007が純正採用されています。サイズはフロント255/40R19、リア275/35R19となっています。
そんなタイヤに関して不満があり、静粛性や乗り心地の良さは至って普通ですが、急発進時のグリップ力とコーナリング時の安定性、高速域での接地感に欠けます。必要はないかと思いますが、速度記号がWで270km/hとスペック不足な気がします。(Yの300km/hは欲しいところです。)
Z34でも19インチホイール装着車にはポテンザS007が純正採用されていましたが、以前、純正ポテンザS007を装着したZ34に乗っていた時にウエット路面のコーナーを60km/hで曲がった際にグリップを失い横滑りしたことがあり(なんとか立て直しましたが)それ以来、ポテンザS007に対しては強い不信感を募らせています。
エンジンブレーキが弱い
他車と比較して特別エンジンブレーキによる減速ができない訳ではありませんが、RZ34は以前乗っていたZ34に比べるとエンジンブレーキの効きが弱く感じます。
エンジンブレーキが大好きな私にとっては、不満な点といえます。

エンジンサウンド
Z34も同様でしたが、RZ34はエキゾーストサウンドが静かすぎます。車内からはタイヤから発せられるロードノイズによってほぼかき消されてしまいます。エンジンサウンドを聴いてシフトチェンジすることが難しいです。とはいえ、騒音規制が厳しくなる昨今なので仕方ない部分ではあります。
Z34では自然吸気エンジンのVQ37VHRでしたが、RZ34ではツインターボエンジンのVR30DDTTになったことにより、くすんだ音質となりZ34の自然吸気エンジンならではのクリアなエンジン音には敵いません。
カーナビ
RZ34にはカーナビが標準で搭載されています。一般的なナビゲーション機能はもちろん、AM・FM、フルセグTV、Bluetooth、AppleCarplayなど多くの機能が使えます。
ナビのUIも至って普通で、使いづらいことはありませんが、起動が遅く、動きがモッサリしています。
エンジン始動後、ナビが起動するまでに30秒以上を要します。操作感を例えるならiPhone4並に動きがモッサリしており、ストレスが溜まります。
更に細かいことをいえば、音声認識能力が弱かったり、「目的地を追加する」までのアクセスが悪い、目的地まで少し距離が短いからと狭い道を案内する、謎に目的地まで遠回りの案内をする、などの不満があります。
バックカメラ
とにかく画質が悪いです。以前、私はRZ34の試乗記にて「3DSのカメラを彷彿とさせる」と表現しましたが、RZ34のカメラの画質が30万画素だということが分かり、3DSと同じ画素数だということが判明しました。
昼間はまだ幾分マシですが、夜間や雨天時には使い物になりません。
高画質化できるそうなので、施工を検討しています。
エアコン
RZ34はダイヤル式の操作ができるオートエアコンが搭載されています。
ダイレクトな操作感で運転中の操作のしやすさでは申し分ありませんが、今現在、何度設定なのかが分かりづらいです。(ナビに表示して欲しかった)
もう一点は、エンジンを切ってからしばらく時間が経過したタイミングでエンジンを再始動すると内気循環から外気導入に勝手に切り替わることです。私の活動エリアはトラックが多い土地柄で、トラックによる排気ガスが臭いので内気循環にしてありますが、忘れた頃に勝手に外気導入に切り替わり、臭い排気ガスが車内に入って充満してしまいます。メーカーとしては外気導入を推奨しているのか知りませんが、Z34では勝手に切り替わらなったので不便さを感じます。
あと追加で不満を挙げるとすれば、風量ダイヤルと温度ダイヤルはカチカチと回せますが、吹き出し口ダイヤルはヌルヌルとした操作感で締まりません。
