私は普段から日産フェアレディZ RZ34に乗っている訳ですが、時々周囲の方から「フェアレディZって速いの?」と質問を受けることがあります。
この質問について、どのように答えるのが正解なのか難しく、なぜなら速いにも種類があり、相手はどの速さを知りたいのか?相手はどのようなクルマ乗られているのか?などで回答が変わるからです。
また、当ブログに訪問してくださった方の中にはフェアレディZ RZ34って速いのか?遅いのか?気になっている方もいるかと思います。
なので今回は日産フェアレディZ RZ34は速いのか?を詳しく紹介します。
まず、「速い」の定義についてです。
ひと口に速いといっても速さを競う競技は加速や最高速、コースなどがあります。また速いといえる基準は曖昧で、感じ方は個人の経験や感性に委ねられます。(軽自動車に乗り慣れている方にとっては速く、スーパーカーを所有している方から見れば大して速くないと意見が割れます。)
なので、速さの具体的な数値化と比較対象を用意します。
最初にフェアレディZ RZ34のスペック紹介です。
搭載エンジンはVR30DDTT。排気量2997cc V型6気筒DOHCツインターボエンジンです。
最大出力は405ps@5600rpm、最大トルクは48.4kgf・m@1600rpm〜5600rpm。
フェアレディZ RZ34の最高速度は約284km/hで0-100km/hのタイムは4.3秒です。(ニュルブルクリンクは未計測だと思われます。)
最新のスーパーカーは最高速度が330km/h以上、0-100km/hは3秒未満というスペックを誇り、3000万円以上の価格で到底フェアレディZ RZ34が勝てる相手ではありません。
一方で日本の道路でよく見かける軽ハイトワゴンは最高速度は140km/h、0-100km/hは13秒程度ですが、日常的な移動手段として使われる安価なクルマなので走行性能は必要最低限です。
よって、どちらもフェアレディZ RZ34と比較するのはナンセンスです。
なので、マイナーチェンジ前のフェアレディZ Z34とRZ34のライバル車種とされるトヨタGRスープラ、BMW M2、718ケイマンSと比較していきます。
車種 | エンジン | 出力 | ミッション・駆動 | 0-100km/h | 最高速度 | 価格 |
フェアレディZ RZ34 | 3ℓV6ターボ | 405ps | 9AT/6MT FR | 4.3秒 | 284km/h | 549万7800円 |
フェアレディZ Z34 | 3.7ℓV6 | 336ps | 9AT/6MT FR | 5.3秒 | 250km/h | 397万9800円 |
GRスープラ(RZ) | 3ℓI6ターボ | 387ps | 8AT/6MT FR | 4.1秒 | 280km/h | 731万3000円 |
M2 | 3ℓI6ターボ | 480ps | 8AT/6MT FR | 4.1秒 | 285km/h | 998万円 |
718ケイマンS | 2.5ℓF4ターボ | 350PS | 7AT/6MT MR | 4.4秒 | 285km/h | 1077万円 |
上記の表を見るとフェアレディZ RZ34はコストパフォーマンスに優れています。モデルチェンジ前のZ34より大幅に価格が上がっていますが、価格に見合うだけのスペックも上昇しています。(Z34からRZ34になって車格もワンランク上がりました。)
実際にフェアレディZ RZ34を運転してみて低回転からのトルクを感じ、アクセルを強く踏むとホイルスピンを誘発し、油断するとコントロールを失いクラッシュする恐れがあります。いくら電子制御で固められているとはいえ、大トルクのある後輪駆動で6MTのRZ34を速く加速させるにはコツが必要だと感じます。(実際に0-100km/hを試してみましたが、ロスが多く発生し公称値のタイムを出すのは難しいです。)最高速は試せませんが、アクセルを踏めば安定してそれなりの速度は出せます。