私の日産フェアレディZ RZ34が2024年9月に納車されてから半年と少し経過し、ついに走行距離が1万kmを超えました。
2024年9月2日に納車されたフェアレディZ RZ34が10000km突破! pic.twitter.com/YhdrgiqVSA
— Koba-yuu🍮Can I get information (@can_i_get_info) March 24, 2025
以前から何度も、日産フェアレディZ RZ34の試乗記事を出していましたが、直近の試乗記事でさえも慣らし運転中であった為に普通の街乗り運転で感じたフィーリングを紹介させて頂きました。



とはいえ、日産フェアレディZ RZ34は、せっかくの高出力なスポーツカーなので、フェアレディZ RZ34の性能ってどんなものなのか?と知りたいと思う方も多くいらっしゃるはずです。
なので今回は、アンダーグラウンドな世界にはなりますが、フェアレディZ RZ34をやんちゃに走らせてみた、より攻めた内容の感想を紹介します。(ニード・フォー・スピードが好きな私にとっては、そちら側に方が得意ではありますが)
では再度、おさらいで日産フェアレディZ RZ34の紹介をします。
車名のフェアレディとは貴婦人、Zはアルファベットの最後の文字である究極を意味しています。
初代フェアレディZ(S30)は1969年に発売。S130→Z31→Z32→Z33とモデルチェンジされ、2008年12月に6代目となる現行のZ34が発売されました。2022年にビッグマイナーチェンジという形でRZ34が発売されました。
RZ34はZ34から8割もの部品が新しくなっています。様々な憶測がありますが、新しい形式を取得すると新法規に対応させなければならず、車輌開発費が膨れ上がります。なので、マイナーチェンジという形で価格を抑えて新型フェアレディZを世に出したと推測されます。
以下が2024日産フェアレディZ RZ34バージョンSのスペックです。
販売時期 | 2022年〜 |
形式 | 3BA-RZ34 |
エンジン | VR30DDTT |
排気量 | 2997cc |
最大出力 | 405ps@6400rpm |
最大トルク | 48.4kgf・m@1600rpm〜5600rpm |
0-100km/h | 4.3秒 |
最高速度 | 285km/h |
過給器 | ツインターボ |
使用燃料 | 無鉛プレミアム |
燃料タンク | 62ℓ |
燃費 | 9.5km/ℓ |
トランスミッション | 6速マニュアルトランスミッション |
駆動方式 | FR |
タイヤサイズ | フロント 255/40R19 リア 275/35R19 |
ハンドル位置 | 右 |
乗車定員 | 2名 |
全長×全幅×全高 | 4380mm×1845mm×1315mm |
車両重量 | 1590kg |
最小回転半径 | 5,2m |
価格 | 624万5800円 |
外観や内装紹介は、直近の試乗記と変化がないのでスキップさせて頂き、ここからはフェアレディZ RZ34をヤンチャに運転した感想を紹介します。
私のフェアレディZ RZ34にはECUチューンが施してあり、推定500馬力はあるかと思います。

エンジンはトルクがあり、簡単にホイルスピンを誘発します。なので1速ではアクセルを全開にすることはできません。2速からのアクセル全開でもホイルスピンを誘発するので、真っ直ぐ走らせるのが難しく油断するとコントロールを失う恐れがあります。(不意に車体が右を向いていきます。)0-100km/hの公称値である4.3秒を叩き出すには、相当な練習が必要になりそうです。(クラッチがお亡くなりになりそうですが)

エンジンレスポンスはよく、気持ちよく吹き上がります。なお、純正マフラーでは、エンジンサウンドがほとんど聴こえず、ロードノイズでかき消されてしまいます。車外品に変えることによってV6の重低音サウンドが車内に聞こえてきます。
アクセルレスポンスは、慣れが生じると、突きの鋭さに欠けると感じるので、ECUチューンによるハイスロットル化は必須だと感じます。(10%のハイスロットル化がちょうどいいバランスかと思います。)
フル加速は、コツがいりますが、ハーフアクセル程度であれば安全ながらもかなり速い加速を披露してくれます。「レスポンスの良い小径ツインターボ」と謳いながらも実情はドッカンターボで、ターボラグがありますが、ブーストが効くと瞬く間にメーターの速度の数字が上がっていきます。青信号ダッシュからの車線変更や加速車線から一気に追い越し車線を走るクルマの前に出る事も余裕です。
中間加速も最大トルクが発生する1600rpm以上を維持すれば、十分に速いです。
具体的に何km/hとは出せませんが、それなりの高速域での直進安定性は高く、その気になれば、その辺の欧州車でさえ簡単に下すことができます。

コーナリングは、高速域だとやや不安を覚えますが、ある程度狙った位置で曲がることができます。逆に速度が低いとオーバー気味になります。ただし限界が分からないので、どこまでの速度で曲がれるかは分かりません。
残念な点は純正のブリジストンポテンザS007のタイヤのグリップ感と剛性感が低く、吸い付くようなコーナリングとは言えません。(ミシュランパイロットスポーツ5との比較になりますが)

サスペンションは、おもったより硬くないと感じ、むしろスポーツカーにしては柔らかめな気もします。おかげで街乗りはしやすいかと思います。ただ、もう少し硬い方が更に気持ちいいコーナリングが実現するのではないかと思います。段差は、ガンッと衝撃がありますが、揺れの収まりは比較的早めです。高速域になると一層フワフワ感が出てきて、不安を感じます。
純正でフロント4ポット、リア2ポットの曙製対向ピストンブレーキが装着されていますが、ブレーキが、とにかく効きづらいです。優先道路や追い越し車線を走行中に、なにかと急に割り込まれることが多く、急ブレーキをよく踏まされる訳ですが、ブレーキの効き始めが弱く、止まれるか不安になります。

フェアレディZ RZ34はエンジン性能が高く全体的にバランスの良さとスペックの高さを感じますが、ECU、ブレーキ、タイヤ、サスペンション、マフラーは交換必須かと感じます。そして、400馬力となるとマニュアルトランスミッションでは人間の手に負える限界を超えているので、速さを追求するのであればオートマチックトランスミッションに限ります。