田舎でクルマは甘えなのか?

自動車情報

少し前ですが、X(Twitter)にてとある投稿が炎上しました。

その投稿とは、とある政治家の「103万円の壁の引き上げと同じぐらいガソリン税の減税についての要望を受けます。」というポストに引用ポストする形で「地方はクルマがないと生活できないというのは9割甘え。自転車があればなんとかなる。」という内容です。

リプライ欄には「無理」「片道30kmの通勤甘えていました」「雪の日どうするの?」「バス1本逃したら2時間待たないといけない」といった投稿や「JUSCO釧路店 直進110km」の看板の画像の投稿もありました。

投稿者の所在地が東京都中央区となっていたので、地方の実情を知らないのだろうという憶測が炎上を加担したのかも知れません。

地方といっても田舎度合いは場所によって異なり、政令指定都市、県庁所在地、市町村、山間部では利便性が大きく異なります。(政令指定都市である浜松市でも天竜区などの例もあります。)

私は地方では自転車だけでは生活は不可能で、クルマは生活必需品だと思いますので、今回はその理由を紹介します。

年齢

全員が若く体力がある訳ではありません。

特に地方では少子高齢化が進んでおり、足腰の悪いお年寄りもいます。

足腰の悪い高齢者に荷物を持って徒歩や自転車での長距離移動は不可能です。

荷物

地方では何でも揃っているショッピングセンターで買い物することがあります。家族分のお米や食料品、日用品と多くの商品を1度にまとめて購入します。

となると自転車だけでは持ち帰ることができません。無理して持ち帰ろうものなら転倒して怪我をする恐れがあります。

ネットショッピング使えよと思われますが、生鮮食品の配達エリア外なんてことがあります。

公共交通機関が不便すぎる

地方では公共交通機関が不便すぎます。

まず、家から駅やバスの停留所がある場所まで10km以上ある方も珍しくありません。自宅から駅まで仮に15kmある場合、徒歩なら3時間以上も歩く必要があります。

そして、運行本数です。1時間に1本あれば多い方で、3時間に1本という路線も珍しくありません。例の投稿のリプライ欄を見ると「平日の運行はありません」「1年に1本」「廃止」という画像が添付された投稿が見られます。

天候

雨の日は雨合羽を着て自転車に乗ればなんとか凌げますが、積雪時はそうもいきません。

積雪時や凍結路で自転車に乗るとスリップし転倒して大怪我をします。

豪雪地帯では除雪された雪が路肩に高く積まれているため、道路幅が狭く危険です。また、雪の影響で道路がボコボコになっており転倒する恐れがあります。

野生動物

山間部では野生動物に遭遇することも珍しくありません。野生動物といっても野良猫みたいなカワイイものではありません。

鹿や猿や猪や熊といった大きな野生動物が道路を平然と歩いていたりします。

特に熊は大きく凶暴で、走る速度も速いのでロックオンされれば自転車でも逃げ切ることができません。

以前、軽トラックに襲いかかる熊の動画がありました。ワイパーが折られ、ガラスにヒビが入るなどしましたが、軽トラックに乗っていたおかげで怪我なく逃げ切れていました。

この記事の執筆者

フェアレディZオーナーによる自動車情報とおでかけ情報を発信するブログ・YouTubeチャンネル「Can I get information」運営をしています。趣味はドライブとクルマです。マイカーは日産フェアレディZ(RZ34)。常に新しいコトを探究。東海地方を拠点に活動しています。

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