皆様の自動車運転免許証はMT車も運転できますか?
ちなみに私は毎日、マニュアルトランスミッション車に乗っています。
運転免許証にはAT限定というものがあり、クラッチペダルのないオートマチックトランスミッションが搭載されたクルマのみ運転できる条件付きの運転免許証です。
1991年11月1日から普通自動車運転免許を対象にAT限定が創設されました。
背景としてAT車特有の事故の多発やAT車の普及が挙げられます。
AT限定を取得するメリットとしては「自動車学校での教習時間が少し短い」「クラッチ操作とギアチェンジを覚えなくて済む」「運転免許証の取得費用が安い」といった点があります。
平成の頃は特に男性でAT限定はダサいなんて風潮がありましたが、今や昔のことで現在ではAT限定取得者の方が多数を占めます。
そんなAT限定ですが、2025年4月1日から施行される道路交通法施行規則等の改正により教習所で普通自動車運転免許取得に向けたカリキュラムが変更されAT車主体の教習になります。
これまではMT免許を取得するために教習所に入校した場合、基本的にMT車で教習を受けましたが、2025年4月1日からはMT免許を取得するために教習所に入校しても、基本的にAT車で教習を受けることになり、AT車で見極めに合格した後、MT車の教習を受け、卒業検定を受ける形に変わります。
AT車で見極めを合格した後にAT限定解除の教習を受けるイメージで、MT車が追加オプションのような扱いになります。なので、これまで自動車学校に入校する際にMT・ATの選択でき、選べるならとMTを選択する方がいたと思いますが、わざわざ追加オプションでMTを取得しようと思う方は好事家以外、ほとんどいなくなるのではないかと思います。
よって今後はマニュアルトランスミッションを搭載したクルマを運転できる人が激減すると思われます。
AT車はアクセルペダルを踏むだけで発進でき、ブレーキペダルを踏むだけで減速ができますが、なぜ発進できるのか、加速し続けられるのかなどクルマの仕組みや構造を知るにはMT車を運転するのが一番だと思います。(クルマの仕組みや構造を知れば運転技術の向上に関わってきます。)
ですが今後、トランスミッションを持たない電気自動車が普及すればそういった知識が必要なくなるかも知れません。