先日、私はミニクーパーに試乗しました。
ミニクーパーがどのようなクルマなのか、私の感想と共に紹介します。
ミニクーパーとは
ミニは、ドイツの自動車メーカーであるBMWが製造・販売するブランドです。1994年にBMWがローバーを傘下に収めたことにより2001年に新しいミニが発表されました。日本では2002年3月2日に発売されました。
2006年にBMWとなって以降2代目となる新型ミニが発表され、2007年に日本で発売されました。今回試乗したミニクーパーがこの世代に該当します。「変わらない良さ」が基本コンセプトとなっており、外観などの見た目に大きな変更点がありませんが、ボディサイズが拡大されました。ヘッドライトがボンネット持ち上がり式から車体側に変更されボンネットの開閉のしやすさ、コスト低減に貢献しています。燃費や安全面も先代に比べて向上しています。
2014年に3代目ミニが発売。2024年に4世代目ミニが発売されました。
以下が今回試乗した2代目ミニクーパー(R56)のスペックです。
販売時期 | 2007年〜2014年 |
形式 | ABA-MF16 |
エンジン形式 | N12B16A |
エンジン形状 | 横置き直列4気筒DOHC |
排気量 | 1598cc |
最大出力 | 120ps@6000rpm |
最大トルク | 16.3kgf・m@4250rpm |
過給器 | 自然吸気 |
使用燃料 | 無鉛プレミアム |
燃料タンク | 40ℓ |
燃費 | 13.8km/ℓ |
トランスミッション | 6AT |
駆動方式 | FF |
タイヤサイズ | 175/65R15 |
ハンドル位置 | 右 |
乗車定員 | 4名 |
全長×全幅×全高 | 3700mm×1685mm×1430mm |
車両重量 | 1170kg |
最小回転半径 | 5.1m |
価格 | 268万円〜 |
外観
初代BMWミニクーパーと比較しても、ぱっと見では区別が付かない変わらぬデザインです。初代が既に完成形だったので、下手に手を入れない方が正解だと思われます。
BMWとなって以来の初代ミニクーパーS(R53)の試乗記です。

ローバーミニを彷彿とさせるルックスは愛嬌のある、かわいくオシャレでタイムレスなデザインです。
全長3700mm×全幅1685mm×全高1430mmとローバーミニと比較すると大きくなったものの、2025年現代ではかなりコンパクトな部類に入ります。

リアも変わらず、一目でミニだと認識できるデザインを持っています。
テールランプやリフレクターまわりが先代に比べてスタイリッシュになっており、数少ない進化を感じられるポイントです。
給油口は左側にあります。

ローバーミニを彷彿とさせる太めのスポークホイールが装着されています。
タイヤサイズは175/65R15とこのクラスのコンパクトカー相応です。

内装
内装も初代BMWミニと比較しても大きな変化はありません。
ミニといえばのセンターメーターです。タコメーターはステアリングの奥に設置されています。
物理スイッチが多く、2000年代のクルマであることを実感します。逆にいえば、最近のシンプルでタッチ操作の内装が苦手な方には嬉しい仕様だと思います。尚、カーナビは設置が難しい模様。
一方でステアリングは超が付く程のシンプルさを誇ります。
やはり輸入車ということもあり、国産車のような収納の多さなどの利便性にはやや欠けます。(オシャレは我慢のクルマバージョンです。)

リアシートは大人が乗れなくはありませんが、お世辞にも快適とはいえません。子供用、緊急時用、荷物置きと考えた方が無難です。

トランクです。
2ドアのコンパクトカーと考えれば荷物が入る部類かと思います。

エンジン
エンジンは1598cc直列4気筒DOHC自然吸気。最大出力120ps@6000rpm、最大トルク16.3kgf・m@4250rpm。
エンジンルームはパンパンに詰まっています。

運転してみて
シートはゆったりとしてますが、硬めでお尻が痛くなるシートに身を包みます。シート位置は比較的可動域が広めです。
スマートキーを差し込み、ブレーキペダルを踏みながらボタンを押してエンジンを始動させます。これをワクワクする儀式と捉えるか、面倒だと捉えるかはあなた次第です。(クルマのドアの施錠・解錠はスマートキー式ではないので、どのみちキーを取り出す必要があります。)

視界は良好で車幅感覚も掴みやすいです。
意外とエンジンサウンドが勇ましく、良い音がします。ただしエンジンの回転落ちは非常に遅いです。
コンパクトカーかつギア比が低めなのか、出だしは速いです。
ATのキックダウンは昔の輸入車あるあるのアクセルペダルの床にあるスイッチを踏み押し発動させます。 ギアが落ちると同時に回転数が上がり、グンと加速していきます。キックダウン後はしばらくギアが低い状態が続きます。古き良き時代のATだと感じます。
全般に比較的、低いギアが選ばれます。 マニュアルモードの変速速度はかなり優秀です。
1.6ℓエンジンと低めのギアが相まって、小気味よくキビキビと走ります。
エンジンブレーキはよく効きます。

コーナーリングはゴーカートの如く、遊びのないステアリングでダイレクト感を味わえます。
サスペンションは硬すぎませんが、段差を越えた際に嫌な衝撃があります。
ブレーキペダルの踏み心地は硬めですが、ブレーキ自体はよく効きます。