私自身、背伸びして日産フェアレディZ RZ34を新車にて購入した訳ですが、購入する決断をした理由としてRZ34が最後のガソリンエンジン搭載のフェアレディZになりそうで、価値が落ちないだろうと思ったからです。(売る気はないのでたくさん乗っています)
少し前にですが、SNSで「フェアレディZ RZ34の買取価格が低かった」「フェアレディZ RZ34 nismoの中古車が安い」という投稿を発見しました。
価値が落ちにくいだろうと思いフェアレディZ RZ34を購入し、維持している私にとって聞き捨てならぬ内容だったので、フェアレディZ RZ34の中古車価格を調べてみることにしました。
大手中古車掲載サイトであるカーセンサーにて調べた結果、日産フェアレディZ RZ34の中古車価格が下落していました。

こちらの記事を執筆した2025年2月上旬時点ではフェアレディZ RZ34のカーセンサー掲載の中古車最安値は595.9万円でした。
それから約1ヶ月後の2025年3月18日現在では、カーセンサー掲載のフェアレディZ RZ34の中古車価格の最安値は529.9万円で、総支払額が600万円以下の個体が10件掲載されています。
さらに、新車価格を超える1000万円以上の価格で販売されていたフェアレディZ RZ34 nismoも中古車価格が900万円台の個体が多くなり、最安値が823万円と2024年モデルのRZ34 nismoの新車価格である920万400円よりも100万円以上安い価格で販売されています。

なぜ、日産フェアレディZ RZ34の中古車価格が下落したのか?
中古車価格は需要と供給のバランスで決定されます。
2021年頃に半導体不足によって新車の購入ができなくなった際は中古車を購入する方が増え、中古車価格が高騰し、新車価格を越える事態が起きました。
しばらくして半導体不足が解消され、新車が購入できるようになると中古車価格も落ち着きました。
今現在でも人気車種で注文から数年待つような車種や新規受注が停止している車種の場合、新車価格かそれ以上の価格で中古車が販売されていることもあります。
2022年発売のフェアレディZ RZ34も当時は注文から納車まで2年〜3年の待ちが発生し、2022年7月末で新規受注が停止していた為に中古車が新車以上の価格で販売されていました。
2024年11月にフェアレディZ RZ34の2025年モデルが発表され、11月下旬以降、新規受注が再開しました。最近ではSNS上でフェアレディZ RZ34の納車報告が多数投稿されていたり、日産のホームページにフェアレディZ RZ34の展示車や試乗車が多数掲載されているなど生産が強化され、需要が一巡したのでフェアレディZ RZ34の中古車価格が落ち着いたのではないかと思われます。

フェアレディZ RZ34も中古車の原理の例に漏れず、年式が新しく、走行距離が少ない方が中古車価格が高くなる傾向があります。また、オートマチックトランスミッションよりマニュアルトランスミッションの方が中古車価格が高くなる傾向があります。
今後販売されないであろう、プロトスペックの中古車価格は高止まりしています。(特に転売目的であろう走行距離が数十キロの個体)
2025年モデルで廃止となったイカズチイエローやセイランブルーのボディカラーのフェアレディZ RZ34の中古車価格がどうなるのか?今後とも注目していきたいと思います。
