私は先日、テスラ モデルSプラッドに試乗しました。
テスラ モデルSプラッドがどのようなクルマなのか私の感想と共に紹介します。
テスラ モデルSプラッドとは
テスラ モデルSはアメリカのテスラが製造・販売するセダンの電気自動車です。
テスラにとってロードスターに続く2車種目のモデルで、アメリカで2012年、日本では2013年に発売されました。
テスラ モデルSは電気自動車の革命児として長らく電気自動車界をリードする存在となりました。
2023年にマイナーチェンジされ、上位グレードのプラッドが追加されました。トライモーターを搭載し最大出力は1020馬力を誇ります。0-100km/hの加速は2.1秒と量産車最速です。
2025年3月いっぱいでモデルS、モデルXの日本での販売が終了します。(以降は在庫販売のみになるので欲しい方はお早めに!)
以下が今回試乗したテスラ モデルSプラッドのスペックです。
販売期間 | 2023年〜2025年 |
形式 | ZAA-SLP |
パワートレイン | 3モーター |
最大出力 | 1034ps |
最大トルク | 145kgf·m |
0-100km/h | 2.1秒 |
最高速度 | 322km/h |
航続可能距離(WLTP) | 600km |
駆動方式 | 4WD |
タイヤサイズ | フロント265/35ZR21 リア295/30ZR21 |
ハンドル位置 | 左 |
乗車定員 | 5名 |
全長×全幅×全高 | 5025mm×1990mm×1430mm |
車両重量 | 2190kg |
最小回転半径 | 6.2m |
価格 | 1566万円9000円〜 |
外観
洗練されたデザインは、爽やかでエレガントかつバランスの取れた象徴的なシルエットをしています。
全長5025mm×全幅1990mm×全高1430mmとかなり大きく駐車枠に収まりきらない様子が伺えます。

格納式ドアハンドルから見て取れるように空気抵抗が非常に少なく、地球上でクラス最高のエアロダイナミクスを誇ります。
エンブレムの右下にプラッドのバッチが鎮座しています。

オプションの21インチホイールはEVらしからぬシンプルなデザインです。
見た目からして良く効きそうな対向ピストンブレーキ搭載。
タイヤはミシュラン パイロットスポーツ4Sと完全なるスポーツカーの佇まいです。
タイヤサイズはフロント265/35ZR21、リア295/30ZR21。

内装
テスラ特有のシンプルな内装です。このシンプルさ、大きなナビはテスラ モデルSが先駆者といえるでしょう。
エアコン調整、車両設定からパーキング・リバースなども全てタブレット風のナビから操作します。
ヨークハンドルは、より一層未来感を演出してくれます。
センターコンソールにかなり広めの収納やドリンクホルダーが隠されています。
アームレストをスライドさせるレールに青い潤滑油?らしきベトベトしたものが付着していましたが、モデルSプラッドの性能を体験すれば、そんなことどうでもよくなります。

後部座席も中央を除き、長距離でも快適に過ごせる広さとなっています。
画像には写っていませんが、ガラスルーフなのでロールーフセダン特有の圧迫感がありません。

運転してみて
視界が広く全幅約2mありますが、思ったよりは車幅感覚を掴みやすいです。
シートはゆったりとして、座り心地もよく、調整幅が広いです。
アクセルを踏み発進させます。アクセルペダルは踏み始め少し硬めです。 車重を感じさせずスーっと進み出します。
アクセルペダルをブラジルまで踏み抜きます。アクセルペダルが底に着いた瞬間に追突事故に遭った如くヘッドレストに頭を打ち付ける衝撃と同時に静かにワープするように加速して周囲の景色を変えていきます。 とんでもなくおっかない加速を披露します。ランボルギーニ アヴェンタドールや日産GT-R nismoでさえ追いつけない加速は量産車唯一無二で他の追従を許しません。
私、個人的に加速以上に感動したのがトラクションの良さで、制御が素晴らしく荒れたコンクリート路面を意図もせずタイヤが空転することなく真っ直ぐ安定した加速を体験させてくれます。
1ペダルドライブの減速力はかなり強めです。アクセルペダルを離すとカクンとなります。 フットブレーキはタッチに癖なく効きも良いです。

ヨークステアリングは右左折は問題ありませんが、駐車などの切り返しや細かなステアリング操作に難があります。 ステアリング左側にウィンカースイッチがありますが、慣れると違和感なく操作できます。ステアリングの重さは調整可能です。
サスペンションは思いの外、柔らかく、街乗りに向いています。嫌なフワフワ感も感じられません。