私は先日、日産サクラに試乗しました。
日産サクラがどのようなクルマなのか、私の感想と共に紹介します。
日産サクラとは
日産サクラとは三菱自動車水島製作所で製造され、日産自動車が販売する電気自動車です。
日産と三菱の共同会社であるNMKVとの共同で開発され、キャッチフレーズは「電気自動車になった日産の軽」を元に2022年5月に発売しました。
日産にとってリーフ、アリアに次ぐ3車種目の電気自動車となります。
サクラの由来として、日本の電気自動車の時代を彩り、中心となるクルマになって欲しいという願いが込められています。
以下が今回試乗した日産サクラのスペックです。
形式 | ZAA-B6AW |
パワートレイン | モーター |
原動機形式 | MM48 |
最大出力 | 64PS@2302rpm〜10455rpm |
最大トルク | 19.9kgf・m@0rpm〜2302rpm |
航続可能距離(WLTC) | 180km |
電費(WLTC) | 124Wh/km |
駆動方式 | FF |
タイヤサイズ | 155/65R14 |
ハンドル位置 | 右 |
乗車定員 | 4名 |
全長×全幅×全高 | 3395mm×1475mm×1655mm |
車両重量 | 1080kg |
最小回転半径 | 4.8m |
価格 | 308万2200円 |
外観
日本の美を感じさせる洗練されたデザインです。
全般的に軽自動車の日産デイズに似ていますが、フロントグリルは電気自動車の日産アリアを踏襲しています。

リアも日産デイズに似ていますが、一直線のテールランプや水引をモチーフとしたリアデフューザーが力強い美しさと先進性を与えます。

日本の伝統的な美意識を感じさせる流れるような水引デザイン。洗いやすそうですが、隙間に入った汚れはブラシで掻き出す必要がありそうです。
タイヤサイズは155/65R14

内装
軽自動車とは思えない上質な大人のプレミアム空間が広がります。
先進的な液晶メーターに情報が集約されます。ナビはやや使いづらい日産車に汎用的に装着されているものです。
エアコンはタッチ操作ですが、操作しやすいように突起が付いています。
シフトレバーが大きく、これもボタンであって欲しいと思いました。

後部座席です。
大人2名が難なく乗れる広さがあります。
下手な普通コンパクトカーよりも広い気がします。
ただ、軽自動車なので長距離は疲れそうです。

トランクです。
軽ワゴンなので、狭いです。荷物を積載する場合は後部座席を倒す必要があり、その際は乗車人数を減らさなければなりません。

エンジンルーム
ボンネットの下は例に倣ってエンジンルームと呼んでいますが、電気自動車なので、エンジンは搭載されていません。
代わりにインバーターが搭載されており、直列3気筒並みの大きさがあります。

実際に運転してみて
視認性はよくある軽ワゴン同等で悪くありません。車両感覚も掴みやすいです。
無難なアクセルペダルを踏み発進させます。出だしの加速は軽自動車とは到底思えない瞬発力があり、かなり速いです。
ですが次第に加速力は鈍くなっていきますが、それでも軽自動車としては速い方です。

ステアリングは軽く操作しやすいですが、ややアンダー気味です。(街乗りでは意識する程ではありませんが)
サスペンションは柔らかく、街乗りに適しています。車体が小さく航続距離が短いのでシティコミューターのような使い方が良さそうです。
ブレーキペダルはEV特有の跳ね返されるような癖があります。ブレーキの効きは車格相応で、悪くありません。
eペダルは癖もなく、減速力は比較的緩やかなので、アクセルペダル1つでスムーズに加減速できます。
全般に高速域での挙動に不安を覚えます。