皆様はクライスラーPTクルーザーをご存知でしょうか。
アメリカの自動車メーカーのクライスラーが製造販売していたクルマです。
先日、私はクライスラーPTクルーザーカブリオをお借りする機会がありました。クライスラーPTクルーザーカブリオの乗り心地はどのようなものなのか?実際に乗ってみた感想を紹介していきます。
クライスラーPTクルーザーの簡単な紹介です。
販売時期は2000年〜2008年に販売されていました。少し古いクルマです。
生産国はメキシコ・オーストリアです。元々、日本にはオーストリア生産のPTクルーザーが輸入されていましたが、途中でメキシコ生産のPTクルーザーが輸入されるようになりました。
乗車定員は4名または5名
ボディ形状は5ドアと2ドアコンバーチブルとあります。
サイズは全長×全幅×全高=4290×1700×1600(カブリオは1540)とアメ車にしては比較的コンパクトです。
車重は約1.4トン〜約1.5トンほどで特別、重いクルマではありません。
駆動方式はフロントエンジンの前輪駆動(FF駆動)でトランスミッションが4ATまたは5MTでATにはMTモードがあります。
エンジンの仕様は4気筒の1.6ℓと2.4ℓで2.4ℓ仕様はターボの設定も有ります。そして2.2ℓディーゼルターボエンジンです。
それでは、ここからが本題のクライスラーPTクルーザーカブリオに試乗した私の感想です。
まず、エクステリアのデザインですが、独特のフォルムでオシャレですね。PTクルーザーと似たようなデザインのクルマは他にありませんね。街中でも存在感があります。
次は内装です。ドアは重厚でガチャッという機械的な音がします。
内装の広さはいたって普通のコンパクトカー並みの大きさです。約15年くらい前のクルマなので、流石に古さを感じますが、その古さに味があります。
シートとペダルの距離がかなり遠いです。シートを一番前にしても身長160cmの私の場合、ギリギリでペダルに届きます。(アメリカ人の足の長さを痛感しました。)
メーターは240km/hで内側にマイル表記があります。
ステアリングは国産車と比べると重めです。
ウインカーレバーが重く、しっかりと押すような操作をしないと動きません。
ワイパーの連続作動が上で単発作動が下なのが意外でした。
ハザードボタンはスピードメーターの手前にあります。
アメリカではお馴染みのクルコン付きです。
スイッチ類は中央に集約されています。ウインドウ昇降レバーも中央のエアコン吹き出し口の間です。
ペダルの遊びが少なく、ブレーキペダルは重めです。
エアコンは良く冷えました。
地味にシートヒーターもついてました。
コンソール部分です。シガーソケットにドリンクホルダーとあります。
サイドブレーキはハンドブレーキ型です。
シフトロックは上の銀色の部分を押すと解除になります。
リバースギアを入れた時に警告音はありませんでした。
MTモードのシフトダウンが左下でシフトアップが右下で、これがなかなか慣れませんでした。
車内の後方の様子です。
リアシートも広く大人4人での乗車でも快適に過ごせます。
このサイズのクルマで大人4人が快適に乗れるオープンカーは珍しいと思います。
しかし、後方視界は少し難点です。
トランクを開けてみました。
トランクはやはり狭いですね・・・。大人2人で2泊3日の旅行分の荷物なら載りそうです。
ゴルフバッグはギリいけそうな気がします。
ホイールは16インチのメッキです。かなりギラギラと反射します。
給油口は右側です。指定燃料は無鉛レギュラーガソリンです。アメ車はレギュラーガソリンのクルマが多いのでガソリンが高い、このご時世には助かりますね。(燃費は悪いですが)
運転してみて、最初に思うことは、このお世辞にもスムーズとはいえない、ギクシャクした4ATは良くも悪くもアメリカンな雰囲気を感じられます。サスペンションは硬すぎず、柔らかすぎず、乗り心地はとても良好です。アメ車はサスペンションが柔らかすぎるといった私の勝手なイメージが独り歩きしていました。
このサイズのクルマにしては小回りが利きません。おそらくメルセデスベンツS600の方が小回りが利くと思います。
真正面から。意外と鼻先が長いですが、車両感覚は掴みやすいです。
ただ、ボンネットがカーブしているので注意が必要です。
クルマの大きさを感じられません。細い路地もスイスイと走れます。
カブリオのエンジンは2429ccの直列4気筒、自然吸気の横置きです。馬力は143ps トルク21.8kgf・mというスペックはトルクがありますが、加速は思ったより速くありません。燃費はリッター6kmほどでした。
なんとも言えないアメリカンな雰囲気がとても楽しいクルマでした。
ガソリンが安ければ気軽に乗れるアメ車です。
海外旅行に行けない今、クルマだけでも海外の雰囲気を味わってみるのも良いですね。