ハードトップオープンとスーパーチャージャーの組み合わせ。メルセデスベンツ SLK230 kompressor試乗記

自動車情報

私は先日、メルセデスベンツ SLK230 kompressorに試乗してきました。

SLK230とはどのようなクルマなのか私の感想と共に紹介していきます。

SLKクラスとは

ドイツの自動車メーカーのダイムラーがメルセデスベンツのブランドで1996年から販売していたスポーツカーです。

2004年と2011年に2度のモデルチェンジがあり、2015年にSLCへ名称が変更されたためSLKは終了しました。

SLKにはSLK230の他にSLK320、モデルチェンジ後にはSLK200、SLK350、SLK55AMGなどがあります。今回紹介するのはSLK230kompressorです。

SLK230 kompressorスペックは以下の通りとなっています。

型式GF-170449
エンジン1118
排気量2294cc
過給機スーパーチャージャー
馬力/トルク197ps/28.6kgf・m
燃料無鉛プレミアム
燃費9.8km/ℓ
燃料タンク60ℓ
トランスミッション5AT
乗車定員2名
全長×全幅×全高4.01m×1.75m×1.28m
車両重量1380kg
最小回転半径4.9m
車両価格495万円

ここからが試乗レポートです。

外観

車体はコンパクトかつシンプルでかっこいいですね。

このイエローカラーが鮮やかで気分を明るくしてくれます。

メルセデスベンツのエンブレムの存在感を感じます。

リアから見てもシンプルでかっこいいですね。

テールランプからトランクにかけて形状がメルセデスベンツらしさを感じます。

このSLK230は屋根を開けることもできます。

ハードトップなので一見、クーペに見えますね。

ボタンを押すだけでルーフを開閉できるので気軽にオープンにできますね。オープンカーオーナーの多くは開閉がめんどくさくて帆を閉じたままですが、それではもったいないですね。天気の良い日は開放感と風を感じられるととても気持ちいいです。

横から見ても流線形が美しいですね。

ホイールベースが長く見えます。

kompressorのエンブレムがやる気を感じさせます。

給油口は右側にあります。

存在感抜群でオープンでもクローズでもかっこいいクルマですね。

ホイールはアルミでデザインは一昔前のメルセデスベンツらしいホイールです。

タイヤサイズはフロント205/55R16 リア225/50R16となっています。

内装

SLK230が発売されたのが20世紀なので内装は古さを感じます。

全体的に黒を基調としたシンプルな内装です。

決して安っぽさはなく、しっかりとした造りとなっています。

スピードメーターは260km/hまで刻まれています。

タコメーターは時計回りの2桁表示です。

キーロックやシートヒーターなどのスイッチ類は中央に集約されています。

ウィンカーレバーがかなり下の方にあり操作がしづらいのが難点です。ハンドルで隠れて見えていませんがクルーズコントロールのレバーとよく間違えます。

ワイパーはウィンカーレバーを右へ押し込むと動作します。さらに奥に押すとウォッシャー液が出ます。

キーシリンダーとヘッドライトのスイッチです。

ダイヤル式のヘッドライトはドイツ車らしいですね。

停車時にライトが点灯させられる機能が付いています。

エアコンはマニュアル式です。初見では操作に迷います。

所々に日本車では見られないスイッチがあります。

コンソールの赤黒いスイッチがルーフの開閉用です。

シフトゲートは右ハンドルでは引っかかって操作しづらいです。

収納はハンドブレーキ横にシガーソケット付きのかなり小さめの小物入れと大きめの収納があります。

グローブボックス以外の収納部分には鍵が付いていないので盗難に注意が必要です。

ペダルはアクセルペダルがオルガン式です。

ペダルはアルミ製で滑り止めのゴムが点々と付いています。

ワイパーブレードにさりげなくメルセデスベンツのマークが付いているのがチャームポイントですね。

キッキングプレートのSLKの文字もさりげなくオシャレですね。

トランクです。

2シーターオープンのスポーツカーなので積載性はあまりありません。

ルーフを格納するとこんな感じです。

トランクの下にはスペアタイヤと工具が入っています。

エンジン

2294cc DOHC直列4気筒にスーパーチャージャーが組み合わされています。

FR車なのでエンジンは縦置きです。

コンプレッサーの音が発生するのでアイドリングはかなりうるさいです。

運転してみて

コンパクトなので日本の狭い道路でもスイスイと走ることができます。

足回りはやや硬めですが、高速道路やワインディング走行をするにはちょうどいい硬さです。

ステアリングの反応も良く、思いのままコーナーを曲がることができます。

ステアリングは国産車と比べてやや重く、フロントヘビーなクルマなので、オーバーステアに注意が必要です。

直線安定性もよく、制限速度の無い道路がある国で造られたクルマだと痛感させられます。

また、エンジンのレスポンスも良く、2.3ℓの排気量に組み合わされるスーパーチャージャーでトルクがあり、ガツンとした加速をしてくれます。

反面、搭載されている5速オートマチックトランスミッションのレスポンスの悪さが気になります。

シフトチェンジのタイミングが悪く、キックダウンやマニュアルモードを使い任意で変速する時もかなりラグがあります。

また、マニュアルモードでシフトダウンしたい時にシフトダウンできないことが多々あります。

まとめ

2.3ℓエンジンにスーパーチャージャーの組み合わせが力強くコンパクトで軽量な車体を軽快に走らせてくれます。

オープンにしてもボディ剛性が高く、とても安定しています。

ただ、トランスミッションの反応が悪く、ややストレスを感じます。

コンパクトなメルセデスベンツオープンカーを堪能してみてはいかがでしょうか。

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