アルファロメオのコンパクトハッチバック。アルファロメオ ミト試乗記

自動車情報

私は先日、アルファロメオ ミトに試乗しました。

アルファロメオ ミトとは、一体どのようなクルマなのか?私の感想とともに紹介します。

アルファロメオ ミトとは

アルファロメオ ミトとは・・・

2008年からアルファロメオで販売されていたハッチバッククーペです。

製造はイタリア トリノにあるミラフィオリ工場で生産されていました。

ミトの名前の由来はミラノでデザインされ、トリノで生産されることから、それぞれの頭文字をとってMitoと名付けられました。

アルファロメオ ミトの最大の特徴はアルファD.N.Aシステムというもので、いわゆる走行モードで車内にあるスイッチから切り替えることが出来ます。基本的なNormal、雨天や積雪時に安心のAll-weather、そして、スポーツ走行向けのDynamicがあります。

日本では2009年5月より販売されました。車両価格のわりに装備が少々チープだと言われていました。

ミトは2019年に生産が終了しています。

アルファロメオ ミトのスペックです。

形式ABA-955141
エンジン199A8
排気量1368cc直列4気筒
過給機ターボ
馬力155ps@5500rpm
トルク20.5kgf・m@5000rpm
燃料無鉛プレミアム
燃料タンク45ℓ
燃費14.6km/ℓ
トランスミッション6速マニュアルトランスミッション
駆動方式FF
タイヤサイズ215/45R17
乗車定員4名
ハンドル位置
全長×全幅×全高4070mm×1720mm×1475mm
車両重量1220kg
最小回転半径5.5m
価格285万円〜

ここから、試乗した感想になります。

外観

まずは、外観です。

コンパクトで丸いフォルムが可愛らしく、かつオシャレです。

カッコイイというより、美しいと感じるデザインのクルマですね。

3ナンバー車ですが、全幅が1720mmと5ナンバー規格+2cmとコンパクトなので日本の道路や駐車場でも取り扱いやすいサイズです。

ライトも丸型でアルファロメオ特有の三角のグリルがセンターにあります。なのでナンバープレートは左端に取り付けられています。

ボディカラーのアルファレッドがとても良い色をしています。アルファロメオらしく、イタリア人の情熱を感じさせられます。

2ドアなので4ドア車と比較するとドアは長めです。

実は、可愛らしい見た目とは裏腹にかなりスポーティーなクルマです。(走行性能は後に紹介します。)

後ろから見ても丸くて可愛いいオシャレなデザインです。

ヨーロッパの古い街並みと石畳がよく似合いそうなクルマです。

テールランプも丸く統一感があります。

2本出しマフラーがとてもスポーティーですね。

リアハッチを開けてみました。ちなみにトランクはアルファロメオのエンブレムを押すと開きます。

思いの外、ハッチが高く開きます。イタリア人は高身長だからでしょうか?

テールランプの幅があるため、開く幅は狭く、高さもあります。

タイヤとホイールです。

この17インチホイールもデザインに丸みがあり、オシャレですね。ただ、隙間が狭く、洗いにくそうですね。

タイヤサイズは215/45R17と比較的、低扁平タイヤです。

何より、ブレンボ製の対向ピストンブレーキがインストールされている所にアルファロメオの本気を感じさせられます。

ミトは可愛い見た目ですが、2本出しマフラーやブレンボ、低扁平タイヤなど所々にスポーティ感が漏れています。

内装

内装です。

可愛らしい外見とは打って変わり、スポーツカーのような内装です。

ダッシュボードなど内装のあらゆる部分にカーボン調の部品が使われており、より一層スポーティ感を感じられます。

シートは前後、高さとリクライニングが調整でき、可動範囲が広いので様々な体格の方に適します。

リバースギアに入れる方法は、シフトノブとシフトブーツの間にあるツマミを上にあげながら1速に入れるとリバースになります。バックブザーも鳴らないので、1速に入っているのかリバースに入っているのかが初めは戸惑いを感じます。

ペダルです。

アルミペダルがスポーティーですね。アルファロメオのエンブレムがワンポイントでオシャレですが、踏む部分にロゴがある事に違和感を感じます。

こちらの車両は右ハンドルですが、ペダルのオフセットは特に気になりませんでした。

そして、クラッチは重いです。

また、気になる点はフットレストが高く、クラッチとの距離が近い事です。

サンバイザーとサンバイザーに付いているミラーです。サンバイザーにミラーが付いていると便利でオシャレに気を使えますね。クルマがオシャレなので乗っている人もオシャレでありたいですね。

ただ、上のライトの電源は手動式なので消し忘れてバッテリーが上がりそうなので注意する必要があります。(しかも消費電力の高い白熱球)

コンソール部分です。

シガーソケットにハンド式のサイドブレーキ、ヒートシーターのスイッチにドリンクホルダーです。

サイドブレーキが筋肉痛になりそうなほど重たいです。

ちなみに、ヒートシーターは左側のシートが暖かくなりました。右ハンドルの運転席は冷遇ですね。

シートと後部座席です。

黒色のシンプルでオシャレなシートにアルファロメオのロゴがさらにオシャレ度を上げています。

リアシートはコンパクトな2ドア車にしては広めです。

後方視界も良好です。

後部座席がらの様子です。

最近のハイト系軽ワゴンと比較すると狭いですが、大人4名が乗ることは出来ます。ただ、長距離は少々厳しいかもしれません。

身長160cmの筆者が後部座席に座ってみた間隔です。

ややシートが前にあるので空間は確保されています。

トランクです。

このサイズのコンパクトカーとしては広めだと思います。

意外と底が深く、大きな荷物も積載出来ますね。

また、トノカバーが付いており、防犯上も安心です。

意外と底が深いと思っていた更に下にスペアタイヤと工具が積載されていました。

エンジン

1368ccの横置き直列4気筒ターボなので、かなり力強い走りをしてくれます。

体感上自然吸気の2000cc並みの運動性能があります。

ただ、FFで重量物がフロントにある為、かなりのフロントヘビーです。

エンジンルームは、ぎっしり詰まってなく、整備性も良さそうです。

運転してみて

運転してみて感じたことは、とても速く、コーナリングも意のままにキビキビと曲がってくれます。

エンジンの吹き上がりも良く、運動性能はまさにスポーツカーです。コンパクトで可愛い外観からとは裏腹に走行性能がとても高いです。まさに羊の皮を被った狼です。

トルクフルで気持ち良い加速をしてくれますが、ターボラグは、あまり感じさせられません。

車内の静粛性やロードノイズは同等クラスの一般的なクルマと大差はありませんが排気音は大きめで良い音を奏でてくれます。

サスペンションも硬すぎず、乗り心地は良好なのにコーナリング時のロールが気になりません。

ブレーキペダルも適度に遊びがあり、ブレンボの対向ピストンブレーキの効きも申し分ありません。

クラッチは重く、クラッチのみで半クラを使い発進させようとすると高確率でエンストします。なので少しアクセルを煽る必要があります。

シフトの操作性もよく、ギアがかなりスムーズに入ってくれます。ただ、シフトノブが長く、もう少しショートストロークであって欲しいと思いました。

前方、後方、斜めの視界も良く、車両感覚も掴み安いので狭い道でも平気です。

まとめ

アルファロメオ ミトは見た目は可愛く、走りはスポーツカーなクルマです。外観と走行性能にギャップがあり、運転してとても楽しいクルマです。

2ドアながら大人が4人乗れて日常的に普段のアシとして使える他、スポーツ走行もできるオシャレなイタリア車です。

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