皆様は、おクルマを新車で購入された事はありますか?
新車を契約して数ヶ月間、待った納車は一段と興奮しますね。納車後はすぐに遠くへドライブに出かけたり、クルマの性能を試してみたいものです。
しかし、ドライブへ行ったり、クルマの性能を試す前に新車には慣らし運転が必要だと言われています。一方で、新車の慣らし運転は過去の話で、今のクルマには必要ないとも言われています。
結局、新車の慣らし運転は必要なのか?それとも必要ないのか?疑問に思った方もいるかと思います。
なので、今回は新車の慣らし運転の必要性について紹介していきます。
今現在、ほとんどの国産メーカーのホームページには新車の慣らし運転が必要ないと記載されています。一部のメーカーや特定の高性能車には細かく慣らし運転の方法が指定されている場合があります。
なので、一般的なクルマには新車の慣らし運転が必要ありません。
ですが、私は新車の慣らし運転が必要だと考えています。なぜ、新車の慣らし運転が必要だと考えるのか?
それは、クルマの部品の大きさにバラツキがあるからです。
今現在でも、大量生産の工業製品をミクロン単位の同一の大きさの部品を製造することは不可能です。
ミクロンとは1mmの1000分の1と非常に小さい単位ですが、ベアリングなど精密部品にとっては僅かな差でも性能に大きく影響を及ぼします。
もちろん、部品には規格があり、規格内に収まっている部品が使用されています。
慣らし運転が必要なくなったと言われる理由として、現代では部品の製造の技術が向上した為、公差の範囲が狭くなり、部品の大きさのバラツキが少なくなったからと言われています。
しかし、いくら公差の範囲が狭くなったとはいえ、部品の大きさに多少のバラツキがあります。ごく僅かな大きさの違いですが、多くの部品が使用されるクルマにとっては無視できませんので、部品を馴染ませる為に慣らし運転は必要だと考えています。
では、慣らし運転とは何をしたらいいのか?
慣らし運転は、急の付く操作(急発進・急ハンドル・急ブレーキ)や高負荷(エンジンの回転数は4000回転以上回さない)をかける運転を控えて丁寧な運転を心がけるだけで十分です。クルマに慣れる期間だと思いましょう。
慣らし運転の目安は車種にもよりますが、一般的なクルマで、おおよそ1000km程度と言われています。1000km走行後はエンジンオイルを交換して徐々にクルマに負荷をかけていきましょう。
新車は慣らし運転を行うことによってクルマ本来の性能を引き出します。何より、故障の確率が下がり、クルマが長持ちします。
故障がなく、いつまでも乗れるといいですね。