皆様はアポロステーションをご存知でしょうか?
2019年に出光と昭和シェルが合併し出光昭和シェルとなりました。出光昭和シェルの新しいガソリンスタンドのブランドがアポロステーションです。
2021年4月より出光と昭和シェルのガソリンスタンドが2年の歳月をかけて順次アポロステーションへと生まれ変わっていきます。
私は370zを新車で購入して以来、昭和シェルのハイオク「V-Power」のみを給油し続けてきました。
しかし、私の行きつけの昭和シェルもついにアポロステーションとなり、いよいよ私の370zにアポロステーションのハイオクを給油する事となりました。
給油する前に疑問に思いましたが、アポロステーションのハイオクとは添加剤やオクタン価など一体どのような仕様なのか気になりました。
色々と調べた結果、以下の情報が入手できました。
アポロステーションのハイオクはアポロステーションの規格を満たしたハイオクで、出光のスーパーゼアスやシェルのV-Powerの規格を満たしていません。アポロステーションのハイオクのオクタン価は、おおむね100で添加剤が入っており、エンジンの清浄さを保つキープクリーン効果があります。しかし、V-Powerのような汚れを綺麗にする効果は保証していません。添加剤は企業秘密で何が入っているかが分かりませんでした。
オクタン価とはガソリンの自己着火のしにくさ、ノッキングの起こしにくさ(アンチノック性)を表す数値です。
ノッキングとはガソリンエンジンの異常燃焼によって加速時や登坂時にエンジンが異常音を発生する現象です。
ちなみにハイオクの由来はHight(高い)オクタン価から来ています。
日本のガソリンはJIS規格(日本産業規格)でオクタン価がレギュラーガソリンは89以上、ハイオクは96以上と決まっています。
上記の説明では、アポロステーションのハイオクの性能がイマイチ分からないですね。ならば実際に試すのみです。実際にアポロスレーションでハイオクを給油してみましたのでシェルV-Powerと比較してみます。(記事を書いている時点で数回アポロステーションで給油しているのでV-Powerの濃度は低いと思います。)
アポロステーションのハイオクを給油してみた結果・・・
結論から言いますと、違いが分かりませんでした。
加速性能や燃費など違いを実感することはできませんでした。検証期間が短いため、エンジンのキープクリーン効果があるのかは今のところ不明です。
なので長らくV-Powerを給油し続けてきた方もハイオクブランドの乗り換え先におすすめです。(アポロステーションでの給油もスターレックスカードのキャッシュバックも受けられます。)
2020年6月に毎日新聞が公にしたハイオクガソリンの性能虚偽記載問題ですが、エネオス、コスモ石油、出光、キグナス石油、太陽石油のハイオクガソリンは同じタンクで貯蔵されており、バーター取引がされているので中身が全く同じハイオクだと言われています。昭和シェルのV-Powerのみ自社のタンクローリーで特別配送されています。
こちらが現在、表記されている大手ガソリンブランドのハイオクのオクタン価と効果です。性能虚偽記載が発覚した現在では昭和シェルのV-Powerのみエンジン内の洗浄効果があると謳われています。
ガソリンスタンド | ハイオクブランド | オクタン価 | 効果 |
エネオス | ENEOSハイオクガソリン | 国内最高水準 | 合成清浄剤を配合、エンジンをクリーンに保ちパワフルに |
コスモ石油 | スーパーマグナム | 99.5 | レギュラーガソリン比、エンジン内の不純物付着率を80%削減 レギュラーガソリン比、最大2.8%の燃費向上 |
apollostation | ? | おおむね100 | エンジンの清浄さを保つ |
出光 | スーパーゼアス | 100 | 吸気バルブの汚れをレギュラーガソリン比、64%減 レギュラーガソリン比、最大2.7%向上 |
昭和シェル | V-Power | 非公表 | エンジン内部における汚れを洗浄し、吸気バルブなどのエンジンパーツを汚れや錆から保護する |
キグナス石油 | α-100 | 100未満 | エンジン内部のカーボンなどの汚れを付きに くくする |
太陽石油 | SOLATOプレミアムガソリン | 記載なし | 記載なし |
アポロステーションのハイオクは他社と同じタンクを使用しているのか、バーター取引がされているのか、それとも完全に独自のルートなのか?気になるところです。
結局、アポロステーションのハイオクの詳細は謎のままでしたが、性能面では全く問題ありませんでした。
昭和シェルのV-Powerが消えゆくのは寂しいですが是非、アポロステーションのハイオクを給油してみてはいかがでしょうか。