フレンチステーションワゴン。プジョー 308SW試乗記

自動車情報

私は先日、プジョー308SWに試乗しました。

プジョー308SWがどのようなクルマなのか、私の感想と共に紹介していきます。

プジョー308とは

プジョー308とは2007年に発表されたCセグメントの車種で、日本では2008年の6月に308ハッチバックが発売されました。

308は307の後続車になります。2013年にモデルチェンジが行われました。2021年に新型308が発表され、間も無くモデルチェンジを控えています。

308のボディ形状はハッチバック、セダン、ステーションワゴン、カブリオと多岐にわたります。

今回、試乗レビューするのは308SW(ステーションワゴン)になります。

こちらが308SWのスペックとなります。

型式ABA-T7W5F02
排気量1598cc
馬力156ps@6000rpm
トルク24.5kgf・m
過給器ターボ
使用燃料無鉛プレミアム
燃料タンク60ℓ
燃費11.4km/ℓ
トランスミッション6AT
駆動方式FF
タイヤサイズ205/55R16
乗車定員7名
ハンドル位置
全長×全幅×全高4515mm×1820mm×1560mm
車両重量1500kg
最小回転半径5.5m
価格299万9000円〜

外観

フロントです。

エンブレムがなくてもプジョーだとわかるデザインとなっています。

鼻先が長く、全幅も比較的大きめです。

ヨーロッパ車にしては比較的タイヤが引っ込んでいて、ツラウチになっています。

ラジエーターグリルのデザインが無重力空間みたいで独特な雰囲気を演出しています。

横からです。

ステーションワゴンというより、ミニバンみたいな形状をしています。

給油口は右側です。

リアです。

カドがないデザインでボテっとした印象を受けます。

純正アルミホイールです。

どのようなクルマにも合う、シンプルなデザインとなっています。

このサイズのクルマには珍しくナットが4本です。

タイヤサイズは205/55R16です。

内装

運転席周りの様子です。

シンプルで無難なデザインとなっています。

エアコンの送風口の数や中央に液晶があるのが、まるでミニバンの運転席みたいです。

フロントガラスが広く、前方視界は良好です。

左ハンドルベースのクルマなのでシフトゲートやサイドブレーキの使い勝手が良くありません。

グローブボックスの内部です。

車検証のファイルすら入らないような狭さです。

入る物が限られているので使用用途が難しいです。

コンソール下の収納です。

小物類が入る便利な収納です。

収納の上は肘置きとなっており、前にスライドさせることができます。ただ、サイドブレーキを引くと干渉します。

ペダルです。

こちらの車両は右ハンドル車で、ペダルがかなり中央に寄っています。ペダルを踏むとき、無意識に右端で踏みがちです。ブレーキペダルを右端で奥まで踏み込むと少しアクセルペダルに干渉します。

また、アクセルペダル右側にタイヤハウスが突き出ており、これが結構邪魔です。

このクルマの最大の魅力は、このガラスルーフです。

開放感抜群で空の景色を楽しむことができます。

眩しい時や日差しが暑い時はボタン1つで閉じることもできます。

後部座席です。

シートは1名ごとに区切られております。

2列目のシートの広さ、硬さや座り心地も問題ありません。

後部座席用のエアコン送風口です。そんな説明は不要ですね。

この写真を取った理由はフロアマットのプジョーのロゴがオシャレだったからです。

身長160cmの筆者が3列目シートに座ってみました。

かなり窮屈です。床とシートとの距離が近く、3列目のシートは硬いため、座り心地はお世辞にも良いとは言えません。3列目シートは緊急用で30分圏内の移動が限界です。

トランクです。

3列目シートの存在によって、あまり荷物が載せられないほど狭いです。

日本仕様には必ず、3列目シートが付いてきます。

3列目シートを倒してみました。

並の乗用車程度の積載性はあります。しかし、3列目シートの段差が気になります。

ノアやボクシーの場合は横に跳ね上げることができ、ステップワゴンは床下に収納できるので国産ミニバンと比較すると不便さを痛感します。

2列目シートも倒してみました。

フラットとは申し上げにくいですが、多くの荷物を積載することができます。

車中泊は出来そうですが、少々難がありそうです。

2列目シートを跳ね上げてみました。

やはり、3列目シートが邪魔です・・・。

3列目シートを有意義に使う方法を考えてみました。

2列目シートを跳ね上げて3列目シートに広々と座れるVIP席にしてみました。

しかし、先ほど記載した通り、3列目シートは高さが低く、シートが硬いので座り心地が良くありません。

レイアウトが難しいクルマですね。

エンジン

1598cc直列4気筒、横置きのターボエンジンです。

馬力は156ps@6000rpm、トルクは24.5kgf・mとなっています。

トルクがあり、2000ccクラスのミニバン以上の加速があります。

エンジンの始動音は国産ミニバンと同じ音がします。

運転してみて

癖が無く、かなり運転がしやすいクルマという印象です。運転感覚はトヨタのノアやボクシーに近いです。

ペダルのオフセットなど細かな点はありますが、ハンドルの重さやブレーキペダルの踏み心地は日本車に近く、輸入車感が薄いです。

視界もよく、全幅は1820mmあるにも関わらず、横幅の大きさも気になりませんでした。ただ、鼻先が少し長い点は注意が必要です。

トルクがあり、しっかりと加速してくれます。6速オートマチックトランスミッションの変速に違和感がなく、マニュアルモードでのトランスミッションの反応も遅さを感じません。

シフトアップ時、エンジンの回転数が落ちる様子はトルコンATだという実感が湧きます。ここ最近のCVTの日本車には見られないタコメーターの動きをします。

巡航時の回転数は低く、静粛性も問題ありません。

サスペンションの硬さも硬すぎず、柔らか過ぎない、丁度良いバランスです。

気になる点はコーナリング性能が低く、アンダーステアになります。

ブレーキの効きは申し分ありませんが、低速域ではカックンします。

まとめ

308SWは3列目シートの扱いが難しい、ミニバンみたいなステーションワゴンです。

実用性は欲しいけど、人とは違うクルマに乗りたいという方にはおすすめの1台です。

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