出張や海外旅行、入院などで長期間、愛車に乗らなくなることはありませんか?
実はクルマは乗らなければ悪くなります。特に1ヶ月以上経過すると、あちこちに不具合が発生します。
もし、クルマを長期保管する必要が生じた際、少しでもクルマへのダメージを減らすには、どのような対策をすれば良いのか疑問を抱いている方もいるかと思います。
なので、今回はクルマの長期保管前と保管後の始動時に気を付けるポイントを紹介します。
準備編
長期保管前に気を付けたいポイントです。
空気圧を高めに充填する
タイヤの空気は自然に抜けていきます。なのでタイヤの空気は高めに入れておきます。タイヤの空気圧が低い状態で放置しますとタイヤが変形し、次第にパンクします。
また、ウマをかけておくとタイヤの変形の心配がなくなります。
バッテリーの端子を外す
長期保管前はバッテリーのマイナス端子を外しておきます。この際、マイナス端子が接触しないように絶縁テープを巻いておくと良いですね。
また、バッテリーは自然放電によってバッテリー上がりを起こす可能性があります。
サイドブレーキを解除する
サイドブレーキは解除しておきましょう。その際、輪止めを使用し、クルマが勝手に動かないようにしましょう。
サイドブレーキを解除しておかないと錆によって固着し、サイドブレーキを解除できなくなる可能性があります。
洗車
クルマの汚れは放置すると落ちにくくなります。なので、しばらく乗らない場合はクルマの汚れを落としておきましょう。
ガソリンを満タンにする
ガソリンは満タンにしておきましょう。
ガソリンタンクが空の場合、外気温の温度変化によってガソリンタンクの内部に結露が発生し、錆の原因となります。ガソリンには使用期限があり、給油してから半年が目安です。半年以上経過するとガソリンが腐りますので、ガソリン防腐剤を添加するか、一度新しいガソリンに入れ直しましょう。
ボディカーバーをかけておく
日光の紫外線や雨風に晒され続けるとボディやタイヤなどのゴム類が劣化しますので、ボディカバーをかけておきましょう。
また、いたずら防止にもなります。
車内に除湿剤を設置する
締め切った車内は湿度が高く、内装にカビが発生しやすくなります。なので、除湿剤を設置しておきましょう。
始動前
ここからは長期保管後の初回始動時に気を付けたいポイントです。
バッテリー
長期保管前に外した端子を接続します。
もし、バッテリーが上がっている場合は充電するか、新しいバッテリーに交換しましょう。
タイヤ
タイヤの空気が減っているので充填しておきましょう。
また、タイヤに変形やひび割れなど異常がないか確認しましょう。
油脂類
1ヶ月以上エンジンをかけないとエンジンオイルがオイルパンに落ち、エンジン始動時に不具合が発生します。なのでエンジン始動前にオイルレベルゲージでエンジンオイルの量や状態を確認し、必要に応じて交換しましょう。
また、前回の給油から半年以上経過したガソリンは腐っている可能性があるのでエンジンの始動はやめて、新しいガソリンに入れ替えるかディーラーや整備工場に相談された方が賢明です。
アイドリング
長期保管後、最初にエンジンをかけた時は5分程度アイドリング(暖気)をしましょう。
走り出した後は、ゆっくりと急の付く動作(急発進、急ハンドル、急ブレーキ)を控えて走行しましょう。
もし、1年以上乗らない場合は売却も検討された方が良い場合があります。
もし、可能であれば信頼できる方に週に1度10km程度、クルマに乗ってもらうだけでクルマのコンディションを保つことができます。
長期保管後のエンジン始動時に不安がある場合はディーラーや整備工場に相談された方が賢明です。
上記の方法で愛車を長期保管によるダメージから守りましょう。