近距離や渋滞の中を走ることの多いクルマは調子が悪化する!?

自動車情報

皆様のおクルマの調子は良いですか?

油脂類の交換をして、きちんとメンテナンスをしているにも関わらず、クルマの調子があまり良くないと感じることはありませんか?

特に近距離や渋滞の中を走ることが多いクルマの場合は調子が悪くなることがあります。

実は、人間の体と機械は似ている部分があります。

人間は適度に運動をしないと身体能力が低下しますね。なので適度に負荷のかかる運動をする事によって身体能力を保つことができます。

機械も同じで、クルマにも適度な走行とエンジンに負荷をかけなければ調子が悪くなります。

なので、可能な限り1週間に1度の頻度でクルマに乗りましょう。クルマに長期間、乗らないとバッテリーが上がったり、エンジンやミッションなど、オイル落ちが発生します。1週間〜2週間程度であれば問題ありませんが、それ以上、クルマに乗らない場合は注意が必要です。

そして、1度のドライブで最低でも10kmは走行しましょう。エンジンが冷えているときは燃料が濃く噴射されます。走行距離が短いとエンジンが温まらず、燃料が濃い状態が続き、燃料を完全に燃焼させる事ができず、発生する煤によってエンジン内部が汚れやすくなります。また、エンジンオイルも温まらないので内部に溜まった水分が蒸発せず、スラッジが発生しエンジンオイルの劣化が早まります。そして、バッテリーが十分に充電されないためバッテリーの劣化を早めます。

何より、走行する環境も大切で、住宅街や渋滞の多い場所では、十分にクルマの運動を行うことができません。大通りや幹線道路など、ある程度の速度が出せる場所で走行するとクルマを運動させることができます。

エンジンの調子を良くするには、高速道路を走行しましょう。高速道路で巡航させるとエンジンが適切な温度になるため、完全燃焼状態になりエンジン内部のカーボンを燃焼させれるからです。1ヶ月に1度は30分以上、高速道路を走行したいところです。

また、週に1回程度はエンジンをレッドゾーン手前まで回してみましょう。エンジンを回しすぎるとエンジンが悪くなるのでは?と思われがちですが、レッドゾーンまでは回しても壊れない設計となっていますので問題ありません。

エンジンをレッドゾーンまで回すことによってエンジンの吹き上がりが良くなります。むしろ、エンジンを低回転しか回さないとエンジンの低回転域にしかアタリがつかず、高回転域でのアタリがなく、動きに抵抗が発生し、回らないエンジンになります。

注意する点は、いきなりエンジンを高回転まで回すとエンジンが故障する可能性があるので、10km程走行して、エンジンが十分に温まった状態で徐々に負荷をかけていきましょう。人間もいきなり激しい運動をすると怪我をするので、激しい運動をする前に準備体操をしますね。

体も機械も適度に負荷のかかる運動をしてベストコンディションを保ちましょう。

タイトルとURLをコピーしました