ナンバー付きのクルマを所有されている方に毎年春に届くものがあります。それは、自動車税の支払い通知です。
そして、その自動車税の支払い通知に記載された金額を支払わなければなりません。
ほとんどの自治体では納税期限が5月31日です。ご自身の自動車税の区分や金額が分からないという方もいるかと思います。
なので、今回は自動車税について紹介していきます。
自動車税とは
自動車税は都道府県税、軽自動車税は市町村税となっています。
4月1日時点で所有しているナンバー付きのクルマ1台毎に税金の支払い義務が発生します。
2009年に道路特定財源が廃止となり現在、自動車税は一般財源になり、用途不明となっています。
自動車税の支払いは各自治体によって異なりますが、多くの場合、郵便局やコンビニでの振込となります。中にはカードで支払える場合もあります。
クルマを購入した際の自動車税は月割にして課税されます。なので、購入翌月から3月分までの自動車税がかかります。また、クルマの登録を抹消した際に自動車税の返還を月割で受けることができます。軽自動車の場合は購入後、最初に迎える4月1日から軽自動車税が発生します。そして、軽自動車は登録を抹消しても軽自動車税の返還を受けることができません。
3ナンバーの税金が高いのは昔の話です。3ナンバーとは排気量2001cc以上、全長が4701mm、全幅1701mm、全高2001mm以上で、いずれか1つでも該当すれば3ナンバーとなります。最近のクルマでは排気量が小さく、ボディサイズが大きくなり3ナンバーの車種が増えています。1989年までは3ナンバー車の自動車税は81500円でしたが、現在では、排気量によって自動車税の金額が異なり、クルマのボディサイズによって自動車税の金額が変わることはありません。
軽自動車税の金額は初年度登録が2015年3月31日以前の車両は7200円、初年度登録が2015年4月1日以降の車両は10800円です。軽貨物の場合は初年度登録が2015年3月31日以前の車両は4000円、初年度登録が2015年4月1日以降の車両は5000円になります。
乗用車の排気量別自動車税の金額
こちらは、乗用車の排気量別自動車税の金額表です。対象となるのは、5ナンバー、7ナンバーの小型乗用車と3ナンバーの普通乗用車となります。
1ナンバー、4ナンバー、6ナンバーの貨物自動車や8ナンバーの特種用途自動車自動車については税金の金額が異なります。
2019年10月1日より、消費税が10%になりました。それと同じタイミングで自動車税の引き下げが行われました。しかし、自動車税が引き下げられるのは2019年10月1日以降に登録された車両で、2019年9月30日以前に登録された車両は引き下げらていません。
排気量 | 初年度登録2019年9月30日以前 | 初年度登録が2019年10月1日以降 |
〜1000cc | 29500円 | 25000円 |
1001cc〜1500cc | 34500円 | 30500円 |
1501cc〜2000cc | 39500円 | 36000円 |
2001cc〜2500cc | 45000円 | 43500円 |
2501cc〜3000cc | 51000円 | 50000円 |
3001cc〜3500cc | 58000円 | 57000円 |
3501cc〜4000cc | 66500円 | 65500円 |
4001cc〜4500cc | 76500円 | 75500円 |
4501cc〜6000cc | 88000円 | 87000円 |
6001cc〜 | 111000円 | 110000円 |
ちなみに、電気自動車の自動車税の金額はいくらになるのか?電気自動車にはエンジンが搭載されていませんので排気量は0ccとして扱われます。なので自動車税の金額は乗用車の場合、初年度登録が2019年9月30日以前の車両は29500円、初年度登録が2019年10月1日以降の車両は25000円となります。ただ、電気自動車は排気量が0ccなので、ボディサイズが全長3400mm以下、全幅1480mm以下、全高2000mm以下の場合、軽自動車として扱われます。
割増課税対象のクルマとは?
初年度登録から13年が経過した軽自動車を含むガソリン車、LPG車、初年度登録から11年が経過したディーゼル車は自動車税が15%割増になります。
ロータリーエンジン車は、排気量が1.5倍割増で自動車税が課されています。
減税対象のクルマとは?
電気自動車、プラグインハイブリッド車、燃料電池車、天然ガス車は、2021年4月1日〜2023年3月31日までに登録した場合、特例で翌年度の自動車税が75%軽減されます。
税金の支払いは国民の義務であり、とても大事なことです。忘れないように早めに支払いを済ませましょう。