2022年4月25日 月曜日に日本市場向けの新型フェアレディZのグレードや価格が発表されました。
私を含めたZ34オーナーの中には新型フェアレディZへ乗り換えを検討している方もいるかと思います。
しかし、新型フェアレディZの性能や価格や装備をZ34と比較して、乗り換えるべきか乗り換えないか迷っている方もいるかと思います。
なので、今回はZ34から新型フェアレディZに乗り換えるべき理由・乗り換えない方がよい理由について紹介していきます。
新型フェアレディZの性能・価格・装備とは
まず、新型フェアレディZについての紹介です。
新型フェアレディZはフルモデルチェンジではなく、Z34のマイナーチェンジになります。なぜ、フルモデルチェンジではなくマイナーチェンジなのか?その理由は規制によるものだと推測されています。フルモデルチェンジをすると排ガス規制や騒音規制、緊急自動ブレーキの義務化など、新規制に対応するためには多額のコストがかかるので、マイナーチェンジに留まったと思われます。
新型フェアレディZのデザインはフロントがS30で、リアがZ32の雰囲気があります。全体のシルエットはZ34に近いです。横から見た時のロングノーズがカッコいいですね。
トランスミッションは6速マニュアルトランスミッションとマニュアルモード付フルレンジ電子制御9速オートマチックトランスミッションの2種類あります。
エンジンはVR30DDTTの3ℓV型6気筒ツインターボで、馬力405ps@6400rpm トルク48.4kgf・m@1600rpm〜5600rpmというスペックを誇ります。
こちらが新型フェアレディZのスペックです。
Z34と比較して馬力とトルクが向上していますね。燃費は若干の向上ですが、燃料タンクが10ℓ小さくなっているので、航続距離は短くなると思われます。
ボディサイズはZ34と同じくらいで、最小回転半径は0.2m増となっています。
販売時期 | 2022年夏季〜 |
形式 | 6MT 3BA‐RZ34 9AT 5BA‐RZ34 |
エンジン | VR30DDTT |
排気量 | 2997cc |
馬力 | 405ps@6400rpm |
トルク | 48.4kgf・m@1600rpm〜5600rpm |
過給器 | ツインターボ |
0-100km/h | Z34比15%タイム減 |
最高速度 | ? |
使用燃料 | 無鉛プレミアム |
燃料タンク | 62ℓ |
燃費 | 6MT 9.5km/ℓ 9AT 10.2km/ℓ |
トランスミッション | 6MT/9AT |
駆動方式 | FR |
タイヤサイズ (18インチ) | 245/45R18 |
タイヤサイズ (19インチ) | フロント255/40R19 リア275/35R19 |
乗車定員 | 2名 |
ハンドル位置 | 右 |
全長×全幅×全高 | 4300mm×1845mm×1315mm |
車両重量 | 1570kg〜 |
最小回転半径 | 5.2m |
新型フェアレディZのグレードはベースグレード、バージョンS、バージョンT、バージョンSTの4種類です。Z34と同じですね。
グレードの違いは、バージョンSが19インチホイールや曙製対向ピストンブレーキなど走りを重視したグレードで、バージョンTは本革シートやBOES8スピーカーシステムなどラグジュアリーを重視したグレードで、バージョンSTはバージョンSとバージョンTの両方を兼ね備えるグレードです。グレードの違いによるエンジンや出力の差はありません。
バージョンSは6MTのみ、バージョンTは9ATのみで、他のグレードではトランスミッションの選択が可能です。
グレード別価格表です。
最安値のベースグレードで524万1500円となります。6MTと9ATでは価格差がありませんね。バージョンSとバージョンTには価格差があります。乗り出し価格はプラス50万円程と思われます。
ベースグレード | 6MT | 524万1500円 |
バージョンS | 6MT | 606万3200円 |
バージョンST | 6MT | 646万2500円 |
ベースグレード | 9M-ATx | 524万1500円 |
バージョンT | 9M-ATx | 568万7000円 |
バージョンST | 9M-ATx | 646万2500円 |
新型フェアレディZの発売日が6月というアナウンスでしたが、夏季へと変更と記載があります。なので発売日や車両のデリバリー時期は不明です。
新型フェアレディZは、とても魅力的ですね。では、Z34から乗り換えるべきなのか乗り換えない方がいいのか紹介していきます。
Z34から新型フェアレディZに乗り換えるべき理由とは
Z34から新型フェアレディZに乗り換えるべき理由
- デザイン
- 性能の向上
- 価格
- ターボ
- 排気量ダウンによる自動車税の負担減
- 最新のインフォメーションシステム
- 先進安全機能
- Z34の登場が2008年と古い
エンジンがVR30DDTTのツインターボによって性能が上がってます。排気量が減っているので自動車税が安くなるメリットもあります。
新型フェアレディZと同等スペックの欧州車と価格を比較しても安価なので購入しやすいですね。
Z34のナビは設計が古いので使い勝手が悪かったり、apple carplayが使用出来なかったりと不便な点があります。USBポートやETC2.0、最新のナビで快適なドライブをしたいですね。
新型フェアレディZには先進安全機能が充実しています。自動ブレーキや車線逸脱警報、踏み間違い衝突防止アシスト(9ATのみ)などが搭載されています。
Z34は2008年の登場と古く、初年度登録から13年以上が経過した自動車税が15%割増の車両もあります。走行距離が10万kmを超えると大きな消耗品の交換時期が来る頃かと思います。クルマが古くなると税金も車検の費用も高額となりますので、新型フェアレディZに乗り換える手もあります。
また、世の中のクルマは電動化へと加速しています。今回発売される新型フェアレディZは、ガソリンエンジンを積む最後のフェアレディZとも言われています。ガソリンエンジンのフェアレディZを記念に購入するのもいいかもしれません。
Z34から新型フェアレディZに乗り換えない方がいい理由とは
Z34から新型フェアレディZに乗り換えない方がいい理由
- デザイン
- フルモデルチェンジではない
- 価格
- 自然吸気エンジン
- アナログメーター
- Z34がそこまで古くない
Z34乗りが思うことは「マイナーチェンジの車両に600万円払ってでも乗り換える必要があるのか?」と言う事です。ただ、マイナーチェンジとはいえ新型フェアレディZはZ34の構成部品の約80%が変更されていますので、フルモデルチェンジ並みの進化といえます。
そして、Z34最大の魅力は大排気量自然吸気エンジンであることです。環境規制が厳しくなり、小排気量ターボやハイブリッド化される中、大排気量の自然吸気エンジンは貴重な存在になりました。国産車で大排気量の自然吸気エンジンを搭載するスポーツカーは他にありますが、Z34はマニュアルトランスミッションの設定がある唯一無二の存在です。何より、Z34に搭載されているVQ37VHRは日産の自然吸気エンジンの最高傑作とも言われている名機です。ちなみに、Z34nismoに搭載されているVQ37VHRは自然吸気のV6エンジンの中で最も出力のあるエンジンです。
私のZ34もですが、Z34が比較的新しい事です。私のZ34は2018年に納車された車両なので、2022年現在、購入してから、まだ4年しか経っておりません。新型フェアレディZが気になるけど、Z34をもう少し乗っていたいなと思う今日この頃です。ちなみにZ34は2021年9月まで販売されていました。
まとめ
Z34も新型フェアレディZも、それぞれ良い部分がありますね。新型フェアレディZのエンジンやナビは魅力的です。しかし、写真やデータを見ているだけではクルマの良さが分かりづらいですね。クルマを知るには、試乗をしてZ34と比較し、フィーリングの違いや走行性能など模索する必要がありますね。
もし、この記事を見てZ34の中古車を探そうと思われた方はこちらを参考にして頂ければ幸いです。
参照:日産自動車