私は先日、ボルボC70に試乗しました。
ボルボC70がどのようなクルマなのか私の感想と共に紹介していきます。
ボルボC70とは
ボルボC70とは、1997年〜2013年までボルボカーズで販売されていたクーペ・カブリオレです。
1996年にパリサロンにてクーペが発表されました。850ベースの流麗なボディラインが特徴です。
製造はスウェーデンで行われていました。
2001年にカブリオレが追加され、2006年にモデルチェンジが行われました。2013年に生産が終了しています。今回、試乗したのは、モデルチェンジ後の2代目NAのモデルです。
2代目のC70は世界初のドア内蔵のカーテンシールドエアバッグが搭載されています。
こちらが今回、試乗したC70のスペックです。
型式 | CBA-MB5244 |
エンジン | B5244 |
排気量 | 2434cc |
馬力 | 140ps@5000rpm |
トルク | 22.4kgf・m@4000rpm |
過給器 | なし |
使用燃料 | 無鉛プレミアム |
燃料タンク | 62ℓ |
燃費 | 9.6km/ℓ |
トランスミッション | 5AT |
駆動方式 | FF |
タイヤサイズ | 215/50R17 |
乗車定員 | 4名 |
ハンドル位置 | 右 |
全長×全幅×全高 | 4580mm×1835mm×1405mm |
車重 | 1720kg |
最小回転半径 | 5.5m |
価格 | 498万円〜 |
外観
屋根を閉じた状態のフロントです。
屋根を閉じるとカドがない小さなクーペといった形状で、コンパクトカーにも見えます。フロントだけですが、三菱エクリプスGTに少し似ています。
主張しすぎない、当たり障りのないシンプルなデザインです。この見た目で屋根が開くという意外性があります。
丸い、流線形状が美しい形をしていますが、相当に頑丈なクルマです。
屋根を開けた状態のリアです。
後ろから見ると、かなり印象が変わります。屋根のないセダンみたいな形状です。
思ったより、後方が長いなと感じます。
給油口は右側です。
こちらが純正のアルミホイールです。
C70のタイヤサイズは、幅が215、235、大きさが16インチ、17インチなどNAやターボ、販売時期によって異なります。
こちらの車両のタイヤサイズは215/50R17です。
内装
前席の様子です。
シンプルですっきりとした内装の運転席です。中央部に使わないボタンが多いなと感じます。
ナビはダッシュボードの上で、視認性は良いのですが、ナビが不要な時は少し邪魔です。
キーシリンダーが右利きの人にはセルが回しにくい位置にあります。(左利きの方には朗報)
センターコンソールにはドリンクホルダーが2箇所と肘置きの下に小物入れがあります。
後部座席の様子です。
よくあるセダンと比較すれば狭いかもしれませんが、2ドアオープンカーの中では、かなり広い部類ではないでしょうか。ドリンクホルダーも後部座席用に2ヶ所確保されており、大人4人での長距離ドライブも快適に過ごせそうそうです。
ペダルです。
見た感じは、特に感想のないフツーのペダルです。右ハンドル輸入車特有のオフセットは気になりませんでしたが、タイヤハウスが邪魔でした。
上の赤いレバーがボンネットを開けるレバーになります。
トランクです。
正直なところ、かなり狭いです。上のカバーを降ろさないといけないので、高さもありません。
ゴルフバッグどころかスーツケースも難しいサイズとなっています。
スペアタイヤは搭載されていませんでした。
こちらが、ルーフを格納した状態です。
荷物の出し入れをする時は、ルーフを装着しなければなりません。
ものすごく分厚いドアです。これが、ボディ剛性が高いボルボなのかと実感します。
ドアを閉めた時の音も非常に重厚感があり、半ドアになりがちです。
MADE IN SWEDENの文字を見て、北欧のスウェーデンで造られたという思いを馳せていました。
空気圧の指定が随分と細かく指定されています。乗車人数から、速度まで設定があります。(4人乗車で160km/hは日本の公道では不可能なシチュエーションですが・・・)
とにかく、空気圧のチェックは大切です。
エンジン
2434cc横置きの水冷直列5気筒DOHC20バルブ自然吸気エンジンです。
初めて5気筒エンジンに乗りましたが、直4とイマイチ違いが分かりませんでした。(汗)
馬力140ps@6000rpm トルク22.4kgf・m@4400rpmと排気量の割にはやや控えめな数値です。
燃費は10km/ℓほどです。
運転してみて
ボルボのイメージ通り、ボディ剛性がとても高いクルマです。この剛性で、更にオープンカーであることに驚きです。
ずっしりとしており、直進性と高速走行もかなり安定しています。
ギアは高めで、燃費重視な印象を受けます。マニュアルモードでの変速の速さはストレスのないスムーズな変速をしてくれますが、変速ショックが大きいです。
街乗りをする分には、変な癖が無いので、とても乗りやすい
車体の大きさを感じることはありませんが、ボンネットの先が下がっているデザインで、運転席からボンネットが見えませんので、鼻先の車両感覚を掴むのに慣れが必要です。
段差や轍でハンドルがブレやすく、ステアリングに振動が伝わってきます。
ブレーキの効きが少し弱く感じます。
ボディの重さと高めのミッションが相まって加速不足を感じます。
走行性能は控えめなので、攻める走りより、ゆったりと流す走り向けのクルマだと感じます。
まとめ
ボルボC70は5気筒エンジンを搭載した高剛性なボディのクルマで、大人4人でラグジュアリーなオープンドライブを楽しめる。そんな1台です。