日本車なのに左ハンドル!?並行輸入車とは何か?

自動車情報

街を走るクルマや駐車場に停めてあるクルマを見て日本車なのに左ハンドルであることに疑問を感じたことはありませんか?

実はそのクルマ、並行輸入車(逆輸入車)です。

並行輸入車って何?疑問を抱いたかと思いますが、並行輸入車とは正規販売店を通さない、個人や非正規ショップが現地で購入し日本に輸入したクルマです。(日本国内で生産されたクルマの場合、逆輸入車とも言います。)

なぜ、わざわざ正規販売店を通さず、クルマを輸入をするのか?並行輸入のメリットとデメリットとは?

日産の高級ブランドのインフィニティ。日本には未上陸のブランドですが、V37スカイラインにはインフィニティのエンブレムが装着されました。こちらの車両はインフィニティ Q50

並行輸入車のメリットとは

並行輸入車は、現地仕様にこだわりたいという方にうってつけです。正規販売店で取り扱っている大半のクルマは日本仕様が設定されており、左側通行で運転がしやすい右ハンドルや注意書きは日本語といった、日本での使用を想定して変更されております。しかし、せっかくの輸入車なので海外の雰囲気を堪能したいと思っても右ハンドルや日本語の注意書きがあると日本っぽくなってしまいます。並行輸入車の場合、海外で販売されている状態と同じで、左ハンドルやサイドマーカー、英語の注意書きにマイル表示メーターなど日本国内仕様には無い現地の薫りを堪能できます。ただ、日本の車検に通るように改造されるので、アメ車のレッドウィンカーはオレンジ色に変更させられます。

そして、正規販売されていない車種に乗ることできます。トヨタのアルファードより大きいミニバンのシエナ、ランドクルーザーやハイラックスより大きいセコイア、タンドラといった日本の正規販売店で取り扱っていない日本未発売車を所有することができます。

フルサイズピックアップトラックのトヨタ タンドラ。全幅は2m超 V8エンジン搭載と日本では大き過ぎますね。タンドラは日本のトヨタ正規ディーラーで取り扱っていません。

並行輸入車のデメリットとは

現地仕様にこだわれたり、日本で未発売の車種に乗れる並行輸入車ですが、デメリットもあります。

並行輸入車は修理やメンテナンスに手間がかかります。並行輸入車は基本的に正規販売店併設の整備工場での入庫は断られます。なので、並行輸入車に精通した自動車整備工場を探す必要があります。

並行輸入車はメーカーが想定していない地域での使用となるのでメーカーによる保証が対象外になることもあります。並行輸入車を扱っているショップ独自の保証があると安心ですね。また、自動車保険の加入ができなかったり、加入できたとしても保険料が高額になることもあります。

購入した車種でリコールが発生した場合、手続きが煩雑になります。先ほど記載しましたが、正規販売店に入庫できませんので、正規ディーラーでのリコールの修理が行えず、リコールの修理を放置すると車検が通りません。

フォードは日本から撤退したため日本国内に正規ディーラーがありません。

現地仕様だったっり、日本で販売されていない個性的で珍しいクルマに乗れる並行輸入車ですが、修理やメンテナンスに手間がかかります。

並行輸入車に精通したショップを探すことが快適な並行輸入車ライフを送るポイントとなりますね。

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