夏になるとレジャーや帰省など、遠方へお出かけをしたくなりますね。
夏のこの時期になると増えるクルマのトラブルがあります。
それがタイヤのパンクです。
JAFによりますと10年前と比較してタイヤのパンクによる出動が3.6割も増えているとのことです。
また、2021年度のJAFの出動件数を見ても盆期間が一番多いことから夏にクルマのトラブルが増加する傾向があります。
なぜ、夏にタイヤのパンクが多発するのか疑問を抱かれたかと思います。
なので今回は、タイヤのパンクの予防方法とタイヤの点検方法を紹介します。
なぜタイヤはパンクするのか?
夏は特に気温が高く路面が高温になります。そんな高温の地面の上を走るタイヤに高負荷が掛かる走行を続けるとタイヤが熱くなります。高温時に柔らかくなるゴムが主原料のタイヤは熱で変形し空気が抜けパンクする可能性があります。
また、タイヤやホイールが縁石などに接触した際、タイヤやリムに傷や変形が発生し空気が抜けパンクします。
季節に関係なく年中発生するタイヤのパンク理由がタイヤの空気圧不足です。タイヤの空気は自然と抜けていきます。にもかかわらず、タイヤに空気を充填されない方が多くいます。もし、空気圧が不足したまま走行し続けるとタイヤがたわみ、タイヤが発熱し破裂するバーストに至ります。
パンクの予防方法
タイヤのパンクの原因の多くは空気圧不足です。なので、タイヤ空気圧を適正に保つことが最大のパンク予防となります。
前回のタイヤの空気圧点検はいつ行いましたか?前回の点検が1ヶ月以上前の場合は、いますぐに点検が必要です。
また、タイヤが古い場合、劣化によるパンクもありますので、古くなったタイヤは早めの交換がおすすめです。
タイヤの空気圧の確認方法など、詳しいタイヤの点検方法は後ほど紹介します。
もしパンクした場合は?
いつもより、ハンドルが重くなったり、乗り心地が悪くなったと感じた場合、タイヤがパンクしている可能性がありますので、クルマを安全な場所に停めてタイヤを確認しましょう。
走行中にタイヤがパンクしてゴムが焦げる匂いや破裂音がするとバーストします。もし、タイヤがバーストした時、ハンドルを取られます。ハンドルをまっすぐに保ちながらゆっくりとブレーキをかけて減速し、安全な場所に停車させましょう。その際、発煙筒と三角表示板を出して後続車に知らせましょう。
スペアタイヤやパンク修理キットが搭載されている場合でも路上での作業は危険なのでロードサービスを呼び、ガードレール外の安全な場所で待機しましょう。
最近の車種はタイヤの扁平率が低く40や35扁平の車種も珍しくないですね。扁平率が低いとパンクに気付きにくく、いつの間にかパンクしていた!なんてこともあります。
タイヤの点検方法
タイヤはパンク以外にも多くのトラブルが発生します。トラブル発生を未然防止するために役に立つタイヤの点検方法を紹介します。もし、該当された場合、速やかにタイヤを交換されることをおすすめします。
ホイールに付いているバルブから空気が漏れることがあります。ゴム部分のパッキンやムシにひびや亀裂がある場合は部品を交換しましょう。
タイヤは古くないですか?タイヤは古くなると硬くなりグリップ力を失います。使用開始から5年以上、製造から10年以上のどちらか早い方が該当すれば要交換です。タイヤの製造年月の確認方法はコチラ
サイドウォールにひびや亀裂がないか確認をします。
トレッド面にネジや釘などの異物が刺さっていないかをタイヤハウスから確認します。地面と接地している場所はクルマを動かして確認します。
スリップサインが出ていないか確認します。スリップサインとはタイヤの残り溝が1.6mm以下になったときにでます。スリップサインが出ると車検も通りません。
何より、タイヤの溝が少ないと排水能力が低下し雨の日にハイドロプレーニング現象が発生しやすくなり、スリップ事故の原因となります。
タイヤのパンクの多くは空気圧不足によるものです。空気圧の点検方法はコチラ
タイヤはクルマと地面が唯一接地する重要な部品となります。命を預けるタイヤなので最低でも1ヶ月に1度は愛車のタイヤの点検を行い、トラブルを未然防止しましょう。