まるで道路を走る小舟。フィアット バルケッタ(後期型)試乗記

自動車情報

私は先日、フィアット バルケッタの後期型に試乗しました。

フィアット バルケッタがどのようなクルマなのか私の感想と共に紹介します。

前期型の試乗記はコチラ

まるで道路を走る小舟!フィアット バルケッタ試乗記
先日、フィアットバルケッタに試乗してきました。その試乗レビューです。

フィアット バルケッタとは?

フィアット バルケッタとはイタリアの自動車メーカーのフィアットが製造・販売する2シーターオープンカーです。

1995年に発売され、2004年にマイナーチェンジされ、2007年に販売終了しています。

日本では1996年より発売され、左側通行のイギリスや日本にも正規輸入されましたが、5速マニュアルトランスミッション左ハンドルのみという、かなり割り切ったクルマです。

バルケッタとはイタリア語で小舟という意味があり、イタリアを代表するライトウェイトスポーツカーです。

以下の表がフィアット バルケッタ後期型のスペックです。

販売時期2004年〜2007年
型式GH-18318
エンジン188A6
排気量1746cc
馬力130ps@6300rpm
トルク16.1kgf・m@4300rpm
過給器なし
最高速度200km/h
使用燃料無鉛プレミアム
燃料タンク50ℓ
トランスミッション5MT
駆動方式FF
タイヤサイズ195/45R16
乗車定員2名
ハンドル位置
全長×全幅×全高3900mm×1660mm×1280mm
車両重量1110kg
価格293万円

外観

フロントです。

小舟という名の通り、シンプルで流れるようなボディデザインは美しく、古さを感じさせません。

やはり、マツダ ロードスターに似ていますね。というのも実質的な後継車であるアバルト 124スパイダーは、マツダ ロードスターと同じラインで製造されていました。なのでマツダ ロードスターと似ており、アバルト 124スパイダーは日本で製造された和製イタリアンカーです。

話がそれましたが、給油口は右側にあります。

リアです。

黄色いボディーカラーと赤色の幌の組み合わせが、とてもおしゃれです。

テールランプがかなり小さいですね。

リアはフロントと比べて短く見えますが、帆を格納する場所とトランクの両方が備えられています。

タイヤ・ホイールです。

こちらのバルケッタには社外のホイールが入っていました。

タイヤサイズは195/45R16で前期型より1インチアップしています。

内装

内装です。

基本設計が1990年代なので古さを感じますが、スイッチ類が中央に集約されていて操作性が良く、シンプルで運転に集中しやすい内装のデザインとなっています。

ドリンクホルダーが無く、収納もドア横ポケットとハンドブレーキ後方の小物入れしかないので、不便さはあります。

300万円以下のクルマなのに本革シートがついていますが、シートはパイプ椅子並みに硬く1時間も運転すればお尻が痛くなってきます。(>_<)

トランクです。

2シーターオープンカーなので多くは入りませんが、2泊3日旅行の2人分の荷物ほどであれば積み込めそうな広さですね。ゴルフバッグは厳しいかと思われます。

トランクの下にはスペアタイヤと工具が積載されています。

エンジン

エンジンルームです。

エンジンは1746cc横置き直列4気筒DOHCの自然吸気で馬力130ps@6400rpmトルク16.1kgf・m@4300rpmというスペックです。

ハイパワーとは言えませんが、吹き上がりがよく、高回転まで気持ちよく回るエンジンです。

燃費は約10km/ℓほどでした。

運転してみて

バルケッタの運転フィーリングにはとてもダイレクト感があります。

アクセルを踏めば即座に加速し、ギアを入れればすぐに変速し、ハンドルを切ればクイックに曲がります。操作にラグがなく意のままに操ることができます。

エンジンはごく普通のコンパクトカー並みの出力ながらも車体が軽いので、加速は良くコーナリングは軽快に曲がることができます。

ブレーキの効きが甘いので、ブレーキが効きにくいです。

足は硬いので、コーナリング時のロールはありませんが、段差を乗り越えた時の衝撃は強く、突き上げた衝撃があります。

ステアリングが重く連続コーナーでは腕の力が必要です。

シフトのストロークがもう少しショートであれば、よりダイレクト感があるのではないかと思います。

オープンカーなので、静粛性は無く、強い雨が降ると雨漏れもします。

まとめ

フィアット バルケッタとは、小舟みたいに道路という大海原をダイレクト感のある操作で駆けることができるイタリアのライトウェイトスポーツカーです。

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