最近よく見る「新車が月々1万円」は、本当にお得なのか?

自動車情報

皆様は新車に憧れはありますか?

新車は高いし、クルマは購入してから税金・保険・メンテナンスとお金がかかると購入を諦めている方も多くいるかと思います。

最近、新車が税金や保険、メンテナンスといった諸経費が全て込みで月々1万円で乗れるといった広告を見ませんか?

たった月々1万円で新車に乗れるなら安いと飛びついてしまいがちですが、ディーラーで新車を購入するのとどう違うのか疑問を抱かれたかと思います。

なので今回は、「新車が月々1万円」はお得なのか検証していきます。

そもそも新車が月々定額とはどのような内容なのか?

形態はリースで、毎月一定の金額を支払うことで新車に乗ることができます。契約終了時にクルマを返却するシステムです。クルマを返却することが前提なので月々の費用を抑えることができます。

途中解約には解約金が必要なので、サブスクとは少し異なります。(契約期間の縛りがある携帯電話の本体料金と通信料を毎月定額で払っていくイメージです。)

リースなのでクルマの所有権は販売会社(ローン会社)で使用権は契約者にあります。

2度目の車検が満期になる7年契約がメジャーな契約期間になります。

月々1万円には、車両本体、税金(自動車税・重量税)、自賠責保険、車検・メンテナンス費用(オイル交換も含む)が含まれており、ガソリン代、駐車場費用、任意保険は個別に用意する必要があります。

では、月々1万円と普通に購入した場合で金額を比較してみましょう。

対象車両はホンダNBOXのGグレード2WDです。車両価格144万8700円

月々1万円の定額リースの場合です。

実は、「月々1万円」と謳っていますが、1万円は税別で税込1万1000円というケースが多く見られますです。

さらに、無視できないのがボーナス支払いです。契約プランによりますが、月々の支払いを1万円程度に抑えたい場合、頭金を100万円用意するか、年に2回7万円のボーナス払いをする必要があります。

また、ナビや特別塗装色を追加する場合、追加で費用がかかります。

1回あたりの金額回数合計
頭金0円0回0円
毎月1万1000円84回92万4000円
ボーナス7万円14回98万円
※一例です。

7年間の合計費用は190万4000円です。

ローンで購入し、7年後に売却した場合

1回あたりの金額回数合計
頭金0円0回0円
初回1万6277円1回1万6277円
毎月1万3600円83回112万8800円
ボーナス3万3000円14回46万2000円
点検パック9万6000円1回9万6000円
点検パック延長4万2000円1回4万2000円
車検9万円2回18万円
軽自動車税1万800円8回8万6400円
※一例です。販売店によって金額が異なります。

7年間の合計費用は201万1477円です。

購入したNBOXが7年後に45万円で売却できた場合156万1477円となります。

実はローンで購入した方がトータルコストは安く、クルマが不要になった際、いつでも売却できます。

なぜ、割高なリースがあるのか?

クルマにかかる費用は毎月、変動します。リースの場合、支出が一定になりお金の管理が楽になります。

法人の場合、クルマを購入すると財産として扱われますがリースの場合、経費として落とせますので税制面で有利になるからです。

やはり、頭金なし、ボーナスなしで完全に月々1万円では新車に乗れませんね。

おクルマを購入される際はご自身に合った方法を検討されてみてはいかがでしょうか?

この記事の執筆者

フェアレディZオーナーによる自動車情報とおでかけ情報を発信するブログ・YouTubeチャンネル「Can I get information」運営をしています。趣味はドライブとクルマです。マイカーは日産フェアレディZ(RZ34)。常に新しいコトを探究。東海地方を拠点に活動しています。

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