皆様のおクルマにETC車載器は装着されていますか?
ETCとは、言わずと知れた通行料金徴収システムでETC車載器を搭載したクルマは、高速道路や一部の有料道路で料金所に停車することなくキャッシュレスでスムーズに通行料金を払えます。さらに、通行料金が割引されるといった特典があり、高速道路やETCが利用できる有料道路を頻繁に通行される方には必須のアイテムです。
ETC車載器は高額な機器で使用前に車種にあったセットアップを認定店で行う必要があります。
実は今、皆様がお使いのETC車載器が近い将来、利用できなくなる可能性があります。
なので今回は、どのような機種のETC車載器が使用できなくなるのか紹介します。
2022年12月1日以降に使用できなくなるETC
2005年に不必要な電波を低減させ、国内の電波利用環境の維持向上を図るために電波法が改定されました。(スプリアス=不要な電波)
対象のETC車載器は、2007年以前の規格で製造された不必要な電波を発する旧スプリアス規格のETC車載器です。パナソニックは3機種、デンソーは2機種で、特に日産のビルトインタイプを含む純正ETC車載器は多くの機種が対象に入っています。(なので15年以上前の日産車にお乗りの方は要注意です。)
自分のクルマのETC車載器が古いなと感じる方は一度、調べてみた方が良さそうですね。
ご自身で使用されているETC車載器が対象か否かは各ETC車載器メーカーのホームページを確認するか、メーカーにお問合せください。
2022年12月1日以降、旧スプリアス規格のETC車載器を使用するとどうなるのか?旧スプリアス規格のETC車載器でETCレーンに侵入しても料金が精算され、バーが開きますが、そのまま使用し続けると電波法違反に問われます。
ただ、移行期限が2022年12月1日から当分の間に見直され、旧スプリアス規格のETCを2022年12月1日以降も合法的に利用できます。しかし、明確な期限がないので突如、使用が禁止される可能性があります。なので、早めに新しいETCを購入し、セットアップしておきましょう。
2030年以降に使用できなくなるETC
2030年以降はセキュリティ強化のため、更に多くの機種のETC車載器が利用できなくなる予定です。
現在、販売されているETC車載器は新旧どちらのセキュリティ規格に対応していますが、2030年以降、旧セキュリティ規格のETCが利用できなくなる予定です。
ETC車載器のセキュリティの新旧規格の判断方法は、ETC車載器の取扱説明書や本体から確認できる19桁のETC車載器管理番号が0から始まる場合は旧セキュリティ規格で1から始まる場合は新セキュリティ規格のETC車載器です。また、ETC車載器のカード挿入口付近に「・・・」のマークがある場合とETC2.0の場合「 ■ 」のマークが無い車載器は新規格のETC車載器なので、2030年以降も利用可能と思われます。
ご自身のクルマに搭載されているETC車載器が2022年12月1日以降も利用できる機種か否かをご確認していただき、もし、旧エアプリス規格のETC車載器だった場合、早めに新しいETC車載器を購入しましょう。