ここ最近、ガソリンが高いですね。
地域によって異なりますが、2020年の夏頃はレギュラーガソリンが1ℓ110円台で給油することができました。それから2年、2022年9月現在では、レギュラーガソリン1ℓあたりの平均価格が160円台を推移しています。
ガソリンは生活必需品なので買わない訳にもいきませんし、物流業界にとって燃料費の高騰は死活問題です。
ただでさえ、高いガソリン価格が更に上がり、2023年にはレギュラーガソリンが200円を突破するのではないかと予想しています。
なぜ今後、ガソリン価格が高騰するか?ガソリン価格が高騰する4つの要因を紹介します。
輸送費の高騰
物流業界では、慢性的な人手不足となっています。大型免許、牽引免許、危険物取扱者の資格が必要で高度な運転技術が求められるタンクローリーの運転手を集めるには、運転手の賃金アップが必要不可欠となります。
また、ガソリンはタンクローリーよって運ばれます。タンクローリーの動力は軽油であり、原油価格が高騰すれば輸送費もアップします。
ロシアによるウクライナ侵略
ロシアによるウクライナ侵略は当分、続くと予想されています。よって原油の使用量が多い西側の先進国は、ロシアへの経済制裁を理由にロシア産の原油の輸入を控え続けます。そのため、ロシア産以外の原油の需要が増えるので、原油価格が高騰する可能性があります。
円安
2022年9月現在、1ドル140円台を推移しており、円安が進行しています。2023年には1ドル180円を突破する可能性を帯びています。
ガソリンの元となる原油は、輸入に頼っており、円安が進むと価格が高騰します。
なぜ、円安で価格が高騰するのか?例えば、原油1バレル106.48ドルの場合、1ドル100円の時は、1万648円で購入できますが、1ドル150円の時は、1万5972円を支払う必要があります。1ドル50円アップするだけで同じ量の原油を購入するのに5324円を余分に支払う必要があり、この価格差が販売価格に転嫁されます。
補助金
現在、日本政府はガソリン小売業にガソリン1ℓあたり上限35円の補助金を出しています。
補助金分の35円が丸々値引きされる訳ではありませんが、ガソリン価格高騰の抑制になっています。
9月末にガソリン補助金制度が終了する予定でしたが、年末まで延長されることが決定になりました。
しかし、ガソリン補助金制度が年末に廃止となれば2023年以降、ガソリン価格が、ある時を境に一気に高騰します。
2022年9月20日現在、全国レギュラーガソリン1ℓの平均価格は165円ですが、ガソリン補助金制度が終了した途端、レギュラーガソリンが1ℓ190円台に跳ね上がると思われます。
ガソリン価格高騰を抑止するために政府が対策を施してくれるとありがたいですが、過度な期待はしない方が良さそうです。
ガソリン価格高騰の対策はとにかく、ガソリンの消費を減らすことが大切ですね。ガソリンの節約方法の詳細はコチラ↓
ガソリン価格が落ち着きクルマで気軽にお出掛けができるようになるといいですね。