皆様は、名古屋走りをご存知でしょうか?
名古屋走りについて、おばあさんがインタビューを受ける有名な画像があります。(著作権の関係で出せませんが。)そのおばあさんがインタビューで答えた内容かこちらです。
愛知県で交通事故を無くすなんて
言ってもダメ
帰るまでに命があるかわからん
名古屋におったらな
帰るまでに命があるかわからんと言われている名古屋の道路は、なんともおっかないですね。
警察庁のデータによりますと、愛知県は2003年から2018年まで16年連続、交通死亡事故者数が全国ワースト1位でした。2021年の愛知県内の交通死亡事故者数は、117名で全国ワースト7位でした。
愛知県内でも、特に名古屋周辺の道路は危険と言われています。
本当に愛知県の道路は危険なのか?普段、名古屋市内を運転する筆者が東京、横浜や京都、大阪といった他都市の道路状況と比較してみました。
名古屋走りとは
名古屋走りとは、愛知県名古屋市を含む近辺で道路交通法違反を伴った運転方法です。
名古屋ナンバーより、尾張小牧ナンバーや三河ナンバーのクルマが名古屋走りをする傾向があると言われています。
名古屋走りは、信号無視、右折時の早曲がり、車線跨ぎ、右折レーンからの直進、速度超過、方向指示器を出さない、車間距離は開けない、強引な割り込み、歩行者優先しない、といった特徴があります。
実際の名古屋周辺の交通事情
2021年の愛知県の交通死亡事故者数は全国ワースト7位と死亡事故が多く発生していますが、それはクルマの数が多いからです。人口232万人を有する名古屋市と人口54万人の鳥取県と比較しても鳥取県の方が事故の発生件数は少ないに決まっています。しかし、人口10万人当たりの事故の人数で見れば、鳥取県は、3.44人に対して愛知県は1.55人と意外にも愛知県の方が少ないので、実は愛知県は交通死亡事故が少ないとも言えます。
愛知県は自動車保有台数が全国最多で、交通量が多く、名古屋市は道路が広いため名古屋走りと呼ばれる無法運転をするドライバーが多くいると言われていますが、名古屋市内の道路は、日本国内の他都市と比較しても格段に危険ということはありません。
私が名古屋市内を走行する際、時々、無法な運転を見かけますが、愛知県内に限った話ではありません。危険運転するドライバーは日本全国各地にいますが、絶対数が多い愛知県で目立つだけです。
愛知県内の大半のドライバーのマナーは良く、横断歩道を渡ろうとしている歩行者に対して停止するクルマも多数見かけます。
ただ、名古屋高速は右側合流、右側出口といった構造で、特に平日は無理な追い越しや車線変更が日常的に行われています。さらに言えば、深夜の名四国道(国道23号線)は名四アウトバーンと呼ばれ、まるで制限速度が無い道路の如く、我先にと急ぐクルマやトラックが3桁を超える速度で鎬を削り合っています。
東京・横浜・京都・大阪と比較して
普段、愛知県西部や三重県北部を走行する機会が多い私ですが、東京・横浜・京都・大阪の道路を走行した際に感じた事は二輪車のすり抜けがとても多く、危険だと感じました。
名古屋より二輪車の数が多く、片側2車線以上の道路では、50km/h程の速度で走行中にもかかわらず、左側の路肩や中央線から這うように二輪車が追い越して行く様子は、名古屋ではあまり見慣れない光景でした。
次から次へと二輪車が追い越していくことに慣れていないと、車線変更や右左折時に事故になりそうと感じました。
名古屋の道路事情について語りながら、名古屋市内を走行する動画です。もし、よろしければご覧ください。
愛知県内にかかわらず、事故を起こさないように安全運転を努めましょう。