国産車と輸入車の違いとは?

自動車情報

皆様は、おクルマを所有されていますか?所有されているおクルマは国産車ですか?それとも輸入車ですか?

日本は世界で有数の自動車生産国で多くの自動車メーカーがあり、世界では稀な国産車が多く走る国でもあります。

昔から日本では欧米からの輸入品は高級で優れているといったイメージがあり、クルマも例外になくヨーロッパ車は高品質、高性能というイメージがあり、国産車より偉いとされる輸入車ヒエラルキーというものが存在します。

かつて1ドル360円だった為、輸入車は高嶺の花でしたが、円高が進み国産車との価格差が少なくなったので多くの方が輸入車に乗りやすくなりました。

輸入車に乗ったことがない方は、輸入車は高い、壊れやすいと思われている方も多く、国産車との違いも気になっている方もいるかと思います。

一概に輸入車とっても多くの国で自動車が生産されていますが、今回はヨーロッパ車を中心に国産車と輸入車の違いとは何か紹介していきます。

※メーカー・車種によって異なりますが、全体の傾向として紹介します。

デザイン性

デザイン性は人それぞれ価値観が異なるので優劣をつけることができません。

カッコいい、かわいい、オシャレ、高級感などは国産車、輸入車問わずメーカーや車種によって大きく異なります。

輸入車だからオシャレということはなく、国産車にもオシャレで洗練されたデザインのクルマはたくさんあります。

私の偏見ですが、フランス車のデザインは個性的だと感じます。

シトロエンC3プルリエル
様々な形状に変身する。シトロエンC3プルリエル試乗記
私は先日、シトロエンC3プルリエルに試乗しました。シトロエンC3プルリエルがどのようなクルマなのか私の感想と共に紹介します。

走行性能

ヨーロッパでは高速道路の制限速度が130km/hや140km/hの国が多く、ドイツでは制限速度が無い区間も存在します。一方で日本の高速道路は、ここ最近になってごく一部の区間の制限速度が120km/hになりましたが依然、多くの区間で80km/hもしくは100km/hです。

なのでヨーロッパと日本では求められる速度が異なり、ヨーロッパ車は140km/hでも安定して走れる走行性能が求められますが、日本車は100km/hで走行することを前提に設計されています。

高速域で求められるエンジンパワー、直進安定性、ブレーキ性能はヨーロッパ車の方が優れており、140km/hで走行することを前提に設計されたヨーロッパ車は100km/hでも余裕の走りをします。

ヨーロッパ車(特にドイツ車)はサスペンションが硬めで、ボディが重いですが反面、日本車はサスペンションが柔らかめでボディは軽量という傾向があります。なのでヨーロッパ車は高速走行が得意ですが、街乗りは日本車の方が得意です。

多くの日本車は無段階変速機であるCVTが採用されており、ガソリンを最も多く消費する発進時にモーターによるアシストの介入があるハイブッド車といった技術も優れている為に燃費が良く、ストップ・ゴーを繰り返す街乗りに適したクルマ造りがされています。

軽自動車は全長3,400mm以下、全幅1,480mm以下、全高2,000mm以下、排気量660cc以下とうい日本独自の規格のクルマがあり、コンパクトなので狭い路地を走るのも楽で燃費が良く、ハイト系ワゴンは車内空間が3ナンバーセダンより広く感じます。ただ、高速道路ではパワー不足や横風に煽られるなど高速走行には不安があります。

国産車は普通車に180km/h(軽自動車は140km/h)以上の速度が出ないスピードリミッターがあります。輸入車にはスピードリミッターが付いていないメーカーもありますが、制限速度が無いアウトバーンがある国のドイツ車には実はスピードリミッターが付いており、250km/hでスピードリミッターが動作します。ドイツ車でもポルシェはスピードリミッターが付いていません。

ブガッティ シロンやポルシェ タイカンなどクルマの性能上、スピードリミッターが付いている車種もあります。最近では、ボルボが任意でスピードリミッターをかけれる機能を搭載しています。

装備

パワーステアリング、パワーウィンドウ、エアコンといった装備は当たり前で、ABSや横滑り防止装置、トラクションコントロールといった電子制御は国産車、輸入車問わず装備されています。

一方で内装は日本車の方が細かい所まで気遣いされています。グローブボックスに車検証が入るのはもちろん、ドリンクホルダーや収納も多く使いやすさを重視されています。

輸入車の内装はグローブボックスに車検証が入らない、収納が少ない、ドリンクホルダーが無いなど、やや不便さを感じます。左ハンドルベースで設計されていることもあり動線に不自然さもあります。また、シートポジションが日本人の体格に合わないこともあります。

初代アウディTTはシートを一番前まで出しても身長160cmの筆者では浅く座らないとクラッチを踏み切ることができませんでした。

安全性

事故を未然に防ぐミリ波レーダーやカメラによる自動ブレーキ、コーナーセンサーなどは国産車、輸入車問わず装備されています。全自動車メーカーで最も安全なメーカーはボルボといわれています。

輸入車はボディが厚く強度があり、トラックの追突による多重事故の写真を見ても輸入車はクルマの原型を保っています。

ボルボのドアの厚みです。びっくりするほど重いです。

一方で日本車は燃費良さや車内空間の広さを重視している為にボディが薄く、万が一の事故の際はクルマが大きく潰れ、生存空間が狭くなっています。以前、筆者もNBOXを運転している際に約30km/hほどの速度で軽自動車に追突された経験があり、パコーンッという響く衝撃がありました。これがトラックに時速60km/hで追突されていたら大怪我するだろうな・・・と思いました。

故障

日本車は故障しないことで有名で、多くの日本人もクルマは滅多に壊れないと思っている方も多くいます。

最近の輸入車の信頼性は上がっており、故障は少なくなっています。ただ、ラテン車(特にアルファロメオやマセラティ)は今でも、よく故障するということを聞きます。2000年代のヨーロッパ車は特にセンサー類や電装が弱く、チェックランプが点灯していたり、スイッチを押しても動作しないこともあります。

とはいえ日本車も故障はしますが、直ちに走行不能になるような故障はレアケースです。(日本車の「壊れた」は輸入車では故障した内に入らないのだとか)

維持費

大衆車であってもヨーロッパ車に必要なガソリンのオクタン価は95です。しかし日本のレギュラーガソリンのオクタン価は約90と足りないので、レギュラーガソリンより1ℓあたり約10円高いハイオクガソリンを入れる必要があります。

上記でも説明しましたが、最近の輸入車は故障が少なくなっていますが、事故や故障した際に修理する工賃や部品代が国産車より高い場合もあります。

国産車では、廃車まで交換することがないブレーキディスクですが、輸入車はブレーキパッド2回の交換につき1度ブレーキディスクを交換する必要があるクルマが多数です。

その他

最近の輸入車は、ほとんどが右ハンドルで左ハンドルを選べる車種は限られています。ただ、右ハンドルでもウィンカーレバーとワイパーレバーの位置は日本車と逆になっています。

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なぜ、国産車と輸入車ではウィンカーレバーの位置が反対なのか?疑問に思われている方もいるかと思います。なぜ国産車と輸入車ではウィンカーレバーの位置が異なるのか紹介していきます。

最近の右ハンドルの輸入車では気になりませんが、ペダルが不自然なほど内側に寄っていることもあります。

輸入車はブレーキパッドによるブレーキディスクへの攻撃性が高くブレーキ性能が高くなっています。その為、ブレーキダストが多く発生します。100kmも走行すればホイールは汚れてしまいます。

国産車、輸入車共に良い面と悪い面があります。クルマ選びは製造国を気にすることなく自身の使用環境に応じて選ぶことが大切です。

この記事の執筆者

フェアレディZオーナーによる自動車情報とおでかけ情報を発信するブログ・YouTubeチャンネル「Can I get information」運営をしています。趣味はドライブとクルマです。マイカーは日産フェアレディZ(RZ34)。常に新しいコトを探究。東海地方を拠点に活動しています。

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