クルマの転売はなぜ行われるのか?転売を防ぐ方法とは

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ここ最近では、世界的な半導体不足やコロナ感染による工場の停止で部品の供給が止まり、クルマの生産が思うように行われていません。

なので、新車を購入してもクルマが納車されるまで時間がかかり、早い車種では3ヶ月から、長い車種だと4年以上の納車待ちが発生しています。

そんな中でも、各メーカーからは新型車が発表され、随時発売されていますが、実車見ないまま発売前に注文しても長期間の納車待ちが発生するほどです。

また、限定モデルや特別仕様車は販売台数に限りがあり、抽選に外れると購入できないことがあります。

新車が購入できないので、中古車を探すと新車価格以上の金額で販売されていることがあります。いわゆる転売されている状態です。

各メーカーも転売対策を実施していますが、その効果は乏しく中古車サイトを見ますと新車価格以上で販売されているのが確認できます。

なぜ、クルマは転売されるのか?転売を防ぐ方法とは何かを紹介します。

なぜ、転売行為が行われるのか?

それは、儲かるからです。

500万円で購入したクルマの買取金額が600万円なら100万円の儲けになります。中古車販売店が600万円で買い取ったクルマを700万円で販売すれば中古車販売店も100万円の利益を出すことができます。

転売行為を防ぐ方法とは

転売行為が行われている原因はクルマの販売価格が低すぎるからです。

物の価格は需要と供給で決まります。

しかし、クルマを生産できる量に対して購入希望者が多くいるので、需要と供給が一致していません。車両販売価格を上げれば購入希望者が減るので需要と供給のバランスが取れます。

今すぐでも欲しいと思う方は、新車以上の金額を出してでも購入します。これが転売がなくならない理由です。そして、転売行為が横行すると本来、利益を受け取るはずだった自動車メーカーにお金が行き渡らず、開発資金や設備投資にお金が回せず、社員の給与アップも行えません。

いずれ、高めに設定した車両販売価格のクルマは売れなくなります。なので、発売後、一定期間の経過と共に値下げすれば継続的に需要を引き出すことができます。

日本の場合、車両価格を上げすぎると批判や顧客離れが起きます。予定していた販売価格では、長期間の納車待ちが発生し、転売される可能性をある場合は、一定期間はメーカーからのレンタル車両として貸し出しにすればいいのかと思われます。

もし、契約途中で車両を手放したい場合、レンタカーなので売却はできないのでメーカーに返却という形になり、中古車販売店にクルマが流れません。

ある程度、納車が進んだタイミングで個人所有ができるようにすれば転売されても大きく価格が釣り上げられることはないかと思います。

「過去にシビックタイプRを新車で購入したことがあり、シビックタイプRを下取りに出す方に優先的に納車する」などクルマを購入できる対象に厳しい条件を付ければ、そのクルマに乗りたくて購入する方に早く納車することができます。

もちろん、これらの手段はメーカーも考えているはずですが、何かしら実施できない理由があるのかと思われます。

1日でも早くクルマの生産が正常化し、クルマの納期が短くなることを願うばかりです。

この記事の執筆者

フェアレディZオーナーによる自動車情報とおでかけ情報を発信するブログ・YouTubeチャンネル「Can I get information」運営をしています。趣味はドライブとクルマです。マイカーは日産フェアレディZ(RZ34)。常に新しいコトを探究。東海地方を拠点に活動しています。

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