電気自動車は本当に普及するのか?

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ここ近年、ヨーロッパや中国を中心に世界で電気自動車が急速に普及しています。

しかし、日本では電気自動車があまり普及していないため日本国内にいると、本当に世界で電気自動車が普及しているのか疑問を抱くかと思います。

私は以前、電気自動車が普及すると予想していましたが、電気自動車の普及に陰りが見えてきました。

改めて、電気自動車の普及について私の考察を紹介します。

電気自動車が普及する要因

多くの国でガソリンエンジンを搭載したクルマの新車販売を2030年から2040年にかけて禁止にする計画をしています。最も早くガソリンエンジンを搭載した新車販売が禁止される国はノルウェーで2025年からと、あと2年を切っています。ガソリン車の新車が販売されなくなれば、嫌でも電気自動車を買わざるをえません。

私は日産リーフやサクラ、ホンダeを運転しましたが、静かで加速が強力で非常に快適でした。航続距離も車種によりますが、最近では1度の充電で400km以上走行できる車種もあり、航続距離の不安も払拭されつつあります。

近年、多くの自動車メーカーが電気自動車を販売しており、電気自動車の選択肢増えてきました。今後も電気自動車の車種が増えていくと思われます。最近、テスラが大幅な値下げをし、他のメーカーも追随値下げを行っており電気自動車の値下げ合戦が始まっています。なので、消費者が求めやすい価格となりつつあります。

最近では、ロシアによるウクライナ侵略の影響により、日本を含む各国はロシアに対して経済制裁を行っています。産油国であるロシアとの取引を停止しているため、原油価格が高騰しガソリン価格が高騰しています。ガソリン価格が高くなり過ぎれば、走行単価が安い電気自動車を求める方が多くなりそうです。

電気自動車の普及を妨げる要因

電気自動車の価格はガソリン車より高価なので購入のしにくさがあります。同等サイズの車種の比較で、ガソリン車のトヨタカローラツーリングは約250万円ですが、電気自動車の日産リーフは400万円です。軽自動車でも電気自動車は高価で、ガソリン車の日産デイズは約130万円ですが、電気自動車の日産サクラは250万円です。

電気自動車の航続距離はガソリン車やハイブリッド車と比べると短いので不安を感じる方も多いかと思います。トヨタプリウスの場合、実際の平均燃費が約25km/ℓといわれており、燃料タンクが43ℓなので計算上、1度の給油で1075km走行可能です。大型の電気自動車には大きなバッテリーが搭載されているので航続距離が長いですが、コンパクトな電気自動車の航続距離は短く、WLTCモードで日産リーフe+が450km、日産サクラが180kmと謳っています。

日産リーフe+の実際の航続距離は400kmといわれています。

電気自動車は充電場所が限られています。一軒家の場合、コンセントに繋いで充電することができますが、マンションの立体駐車場や月極駐車場に駐車している場合は自宅で充電することができません。ショッピングモールやサービスエリアでも充電することができますが、充電器の台数は非常に少なく、長い順番待ちが発生します。

電気自動車は充電に時間を要します。ガソリン車の場合は5分で給油が終わりますが、電気自動車の日産リーフe+の場合は80%まで充電するのに1時間要します。(距離にして約320km分相当)

大量の電気自動車が充電されることによって電力需要の逼迫が懸念されます。アメリカのカリフォルニア州では2022年の夏に電気自動車の充電が禁止される事態も発生しました。日本でも電力需要が逼迫しており、2022年に節電が呼び掛けれられる程でした。なので、電気自動車を充電したい時に充電ができるのか不安になります。

災害時に電気自動車は不安になります。大災害が発生すると停電が発生します。停電すると充電することが出来ずクルマで移動することができません。また毎年、大雪による立ち往生が発生しています。直近では太平洋に面した三重県北部の新名神で立ち往生が発生したことは記憶に新しいかと思います。新名神が立ち往生した際、四日市市の気温は氷点下8.9度を記録し非常に寒いので暖を取るかと思いますが、ガソリン車はエンジン熱を利用しますが、電気自動車はヒーターを使用します。ヒーターは消費電力が大きく電欠の心配があります。もし電欠が発生した際にすぐにクルマを動かすことが出来ないため、立ち往生解消への足枷となりえます。

他のカーボンニュートラルという選択肢もあります。水素エンジン車や二酸化炭素と水素を合成して生産されるを合成燃料も実用化に向けて開発されています。

バッテリー資源の枯渇によって電気自動車が生産できなくなる可能性も危惧されています。

結論

結論を言いますと、未来のことは分かりません。おそらく、電気自動車の普及は国によって異なると思われます。

タイではピックアップトラックが税制上優遇されているので、ピックアップトラックが人気です。日本では軽自動車が税制上優遇されているので、軽自動車が人気です。やはり、安いものに人気が集まるようにガソリン車より電気自動車の方が車両価格や走行コストが安くなれば自然と普及すると思います。

多くの自動車メーカーでは電気自動車の開発に力を入れていますが、トヨタ自動車は電気自動車の販売に積極性が感じられません。このままトヨタの一人負けするのか?それとも一人勝ちするのか?自動車業界がひっくり返るかも知れません。

この記事の執筆者

フェアレディZオーナーによる自動車情報とおでかけ情報を発信するブログ・YouTubeチャンネル「Can I get information」運営をしています。趣味はドライブとクルマです。マイカーは日産フェアレディZ(RZ34)。常に新しいコトを探究。東海地方を拠点に活動しています。

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