私は三重輸入車ショウにてマセラティ グレカーレに試乗しました。
マセラティ グレカーレがどのようなクルマなのか、私の感想と共に紹介します。
短時間の試乗でしたので全てをお伝えできません。なので、乗り出しの第一印象を紹介させて頂きます。
マセラティ グレカーレとは
マセラティ グレカーレとはイタリアの自動車メーカーのマセラティが製造及び販売しているスポーツ・ユーティリティ・ビークル（SUV)です。
2022年3月22日に発表され、日本では2022年5月24日より受注が開始されました。
グレカーレはマセラティ史上2車種目のSUVでレヴァンテより車格の小さいコンパクトSUVという立ち位置です。コンパクトSUVとは言え、全長4847mm×全幅1979mm×全高1667mm（モデナ）という堂々たるサイズです。
グレードは「GT」「モデナ」「トロフェオ」の3グレードあり、GTとモデナは2ℓ直4ターボにマイルドハイブリッドが組み合わされています。馬力は「GT」が300馬力、「モデナ」が330馬力。最上位グレードの「トロフェオ」はマセラティのスーパーカーであるMC20に搭載されている「ネットゥーノ」をベースにした3ℓV6ツインターボエンジンが搭載されており、その出力は530馬力、0-100km/h3.8秒、最高速度285km/hというパフォーマンスを誇ります。トランスミッションは全グレードZF製８速オートマチックトランスミッションが搭載されています。
グレカーレもマセラティ伝統の風に由来するネーミングで地中海の激しい東北風という意味があります。
以下が今回、試乗したグレカーレ（モデナ）のスペックです。
| 販売時期 | 2022年5月〜 |
| 型式 | 7AA-MGR20A |
| 排気量 | 1995cc |
| 馬力 | 330ps@5750rpm |
| トルク | 45.9kgf・m@2000rpm〜5000rpm |
| 過給器 | ターボ |
| モーター | マイルドハイブリッド |
| 0-100km/h | 5.3秒 |
| 最高速度 | 240km/h |
| 使用燃料 | 無鉛プレミアム |
| 燃料タンク | 64ℓ |
| トランスミッション | ８AT |
| 駆動方式 | 4WD |
| タイヤサイズ | フロント 255/45R20 リア 295/40R20 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ハンドル位置 | 左 |
| 全長×全幅×全高 | 4847mm×1979mm×1667mm |
| 車両重量 | 1895kg |
| 価格 | 1086万円〜 |
外観
流線形の造形が美しいスポーティなシティSUVです。
一見、トヨタ ハリアーと同じぐらいの大きさに見えますが、全長4847mm×全幅1979mm×全高1667mmと日本の道路や駐車場では窮屈さを感じさせる大きさです。
フロントグリルは一目でマセラティと分かる縦型形状でトライデントのエンブレムがセンターに鎮座しています。
特にヘッドライトの形状がイタリア車らしさを感じられます。
リアから見ても流線形の造形が美しくスポーティさを感じられるデザインです。
4本出しマフラーとリアディフューザーが一層、スポーティさを強調しています。
リアから見ると車体の大きさをより感じられます。
給油口は左側にあります。
タイヤサイズはフロント255/45R20 リア295/40R20と乗り心地とスポーティーさを兼ね備えたサイズです。
ブレーキはイタリアの高級ブレーキメーカーであるブレンボの対向ピストンブレーキがインストールされています。
内装
内装はオシャレなイタリアンデザインで高級感がありますが、液晶が多く未来的な雰囲気もあります。
今の時代に珍しくハンドル位置の設定が左しかありません。
12.3インチのセントラルディスプレイはAndroid Automotive OSを搭載しており、ナビやオーディオなどの機能が使えます。その下の8.8インチのコンフォートディスプレイは空調やシート、ヘッドライトなどの車両設定が行えます。
ダッシュボードセンターにあるFUTURE O’CLOCKは液晶なので時計表示だけでなくコンパスや加速度計といった表示に変更することもできます。
クラス最大の後部座席空間を誇る、長距離移動も快適な居住性があります。天井の高さを除けばミドルクラスのセダン並みの広さです。
2列シートのSUVなのでトランクはかなり広く、たくさん荷物を積載できるので使い勝手は抜群です。
運転してみて
シートに座った瞬間、「これがマセラティだ」という強烈なインパクトとドイツ車とは違った雰囲気を醸しています。左ハンドルなので現地の薫りを感じることができます。
シートポジションの可動域が広いので、自然なドライビングポジションにセットできます。運転席からの視認性が良く、全幅が1979mmもあるとは思えないほど、大きさを感じられませんでした。
アクセルワーク、ブレーキのタッチ、ステアリングに癖が無いので国産車に慣れていても違和感なく運転がしやすいです。
モーターのアシストによりターボラグを感じさせない大排気量自然吸気エンジンのような加速感があり、サスペンションはかなり硬めで締まっているため、全般にスポーティーなフィーリングがします。
マセラティ グレカーレは流線形の造形が美しいスポーティで先鋭的なテクノロジーを搭載したコンパクトSUVです。