皆様は軽トラック(通称軽トラ)を運転されることはありますか?
軽トラは農家や配送業など、お仕事で使用されているイメージですが、個人のプライベートで使用しても非常に便利なクルマです。
そんな軽トラですが、実は公道で運転するのは少々難しいと感じます。
なぜ、軽トラで公道を運転するのは難しく感じるのか?その理由を紹介していきます。
そもそも軽トラックとは?
軽トラとは軽自動車規格のトラックです。
軽自動車規格とは全長3400mm以下、全幅1480mm以下、全高2000mm以下、乗車定員4名以下、最大積載量350kg以下、排気量660cc以下の三輪および四輪自動車です。
軽自動車は64馬力というイメージがあるかと思いますが、64馬力はメーカーの新車販売時の自主規制なので軽自動車に馬力規定はありません。
軽自動車のナンバープレートは自家用が黄色地の黒文字で事業用が黒色地の黄色文字です。(ラグビーワールドカップ特別仕様ナンバープレートが登場してから白色ナンバーの軽自動車が溢れました。)
軽自動車は一部地域で車庫証明が不要な場合もあります。
現在、軽トラックはトヨタ ピクシストラック、日産 NT100クリッパー、スズキ キャリー、ダイハツ ハイゼット、スバル サンバートラック、マツダ スクラムトラックと車種ありますが、大抵はOEMで製造メーカーはスズキとダイハツ2メーカーのみです。
軽自動車は日本独自の規格なので軽トラックは日本国内でしか販売されていませんが、海外で人気が高く、並行輸入によって多くの中古の軽トラが海外へ渡っています。
軽トラの運転方法
軽トラの運転方法はよくある普通のクルマとほとんど同じです。一切、特別な作法はありません。(むしろ最近のクルマのシフトレバーの操作方法は迷います。)
MT車の場合、ブレーキペダルとクラッチペダルを踏みエンジンをかけます。ギアを入れ、サイドブレーキを解除してクラッチペダルをゆっくり離しながらアクセルペダルを踏んで発進させます。
マニュアルトランスミッションの場合、1速がかなりローギアなので空荷の場合は2速で発進します。
軽トラックで公道を走行するのが難しい理由
軽トラックを動かすことはとても簡単で、ハンドルは軽く、1速でエンストさせる事が逆に難しいぐらいです。最近では2ペダルの軽トラも登場しており、AT限定免許の方でも運転ができます。
なのになぜ、軽トラを公道で運転するのが難しく感じるのか?それは、軽トラは非力でローギアなので加速が遅く、他の交通の流れに乗づらいため公道での運転が難しく感じられます。
特に合流や右折時に加速が追いつかず、他の交通の流れを乱すこともあります。なので乗っている軽トラの加速性能を理解した上で周囲の状況を把握し、適切なタイミングで合流や右折を行う必要があります。(荷物を積載した際は更に加速が遅くなることを覚えておく必要があります。)
また、軽トラは遅いというレッテルを貼られているので車間距離を詰められたり、無理な割り込みをされるなど他車からプレッシャーをかけられやすい傾向があります。
もちろん、交通ルールを守り堂々と走っていても問題ありませんが、交通の流れを乱すことに対し他車からのプレッシャーに耐える忍耐力が必要だったり、煽り運転等トラブルに巻き込まれる確率が上がります。
軽トラは維持費が安く便利なクルマです。加速が遅いですが、乗りこなせると意外と楽しいクルマでもあります。