皆様はクルマの購入を検討されていませんか?
クルマを買う際はまず、新車で買うか?中古で買うか?を考えられるかと思います。
2020年頃から半導体不足が叫ばれ、新車の納期が長期化している為に新車を購入するのをやめ、中古車を購入する方が増えました。
その結果、中古車価格が新車価格を超える現象がニュースに取り上げられました。
しかし、ここ最近では中古車の平均価格が暴落しています。
なぜ、中古車価格が暴落しているのか?紹介していきます。
中古車価格はどのように決まるのか?
平均的な中古車価格は需要と供給で決まります。
人気車種で中古車の在庫が少ない場合や中古車が欲しいと思っている人が多い場合は価格が上がります。
一方で中古車の在庫が多い場合や中古車が欲しいと思っている人が少ない場合は価格が下がります。
特に国産ミニバンと国産SUVは人気があり、価格が高くなる傾向があります。一方でセダンは不人気で輸入車は新車価格と比べて値落ちが大きい傾向があります。(プレミアムメーカーの輸入車は新車並みの価格を維持しています。)
以下は個体別中古車価格の特徴です。
高年式・走行距離が少ないほど価格が高くなります。(低走行だからといって状態が良いとは限りません。)
ボディカラーは白系と黒系が圧倒的に人気です。次いでグレー系も人気があります。黄色、紫色、緑色といったボディカラーは買取時は不人気カラーと買い叩かれますが、販売時は希少カラーと謳われることがあります。
基本的に上位グレードの方が高くなりますが、2.5ℓ直4エンジングレードと3.5ℓV6エンジングレードがある場合は排気量が大きくなるグレードの方が中古車価格が安くなる傾向があります。(自動車税が高額な為)
後付けできないサンルーフのオプションのついた車両は価格が高くなります。
大抵、新車の場合はAT車の方が高額ですが、中古車ではMT車の方が高価になる傾向があります。
修復歴有車・走行距離不明車は相場より安いです。(おすすめはできません。)
中古車価格が暴落した要因
半導体不足によって新車が購入しづらい状況が発生しました。新車の納期が遅いから中古車を購入する方が多くいましたが、人はなぜかクルマが買えない状態になると飢餓感を感じクルマが欲しくなり中古車需要を更に上げていました。
中古車価格が暴落した要因は中古車の需要が減ったからです。需要が減った理由として挙げられるのが、新車の納車が進んでいるからです。
私の近所でも新車が納車された方を多く見受けられ、新車の生産が回復していることを実感しています。
ここ最近では超人気車種を除き、新車を購入しても納期が3ヶ月〜半年以内の車種が多くなっていきています。
新型のノアや新型ボクシー、新型セレナ、新型ステップワゴンを街中で見かける機会も多く、新型プリウス、新型ランドクルーザー、新型レクサスNXといった超人気車種も街で走っている姿を見ます。(新型フェアレディZは本当に見ないですが。)
今、中古車を買うのに適しているのか?
半導体不足で新車の納車がやや不安定ではありますが今後、新車の納車が進むことによって中古車の供給多過になり、更なる中古車価格の値崩れが発生することが予想できます。
ただ、中古車は1つとして同じクルマがありません。なので「これだ!」と思う自身の購入希望条件に合った個体が見つかった時が買い時です。
また、故障や車検の時期でやむを得ず、乗り換えを強いられる場合もあるかと思います。
なので中古車に購入タイミングは基本的にありません。
中古車価格の今後
中古車価格が暴落したとはいえ、ここ1〜2年の異常高騰状態以前の元の水準に戻ったという印象を受けます。
今尚、半導体の供給は不安定ですが、改善されていますので以前のような高騰は余程のことが起きない限りないと思います。
余程の事のとは、半導体工場が火災になり再び半導体不足に陥ったり、半導体を製造している台湾と多くの自動車部品を輸入している中国が戦争(台湾有事)になった際に部品の供給が滞り為、自動車生産工場が停止するかと思われます。(台湾有事が起きたらクルマどころではないと思いますが。)
上記の事態が発生すれば、再び中古車の平均価格が暴騰するかと思われます。
これらは普及帯価格のクルマに限った話で、トヨタ80スープラ、日産スカイラインGT-R、マツダRX-7といった生産が終了している人気のあるクルマ(特に1990年代の国産スポーツカー)は数が増えることはないので、今後も価値を維持するかさらに値が上がると思われます。(ガソリン車が車検を通せなくなったり、石油が枯渇したら価格が暴落する可能性はあります。)
中古車は購入するタイミングが難しいですね。中古車は一期一会の出会いなので値段に囚われすぎると本質を見失うかもしれません。