皆様は、「駅まで1km」と聞くと、徒歩15分程度の距離だとイメージできますが、「駅まで1マイル」と聞くとイメージできないかと思います。
実はアメリカではヤードポンド法が採用されています。
ヤードポンド法では「マイル」や「ガロン」といった聞き馴染みのない単位が使用されています。
日本で使う機会は少ないですが、アメリカ車やイギリス車といった輸入車に乗られた際やアメリカ合衆国へ行かれる際に混乱されるかと思います。
なので今回は、ヤードポンド法からメートル法への簡単な変換方法を紹介します。
マイル
マイルは距離・速度で使用される単位です。
距離の場合は(mi)、速度の場合は(mp/h)と表記されます。
1マイルは1.60934kmなので、おおよそ1.6kmです。
また、ハーフマイル(約800m)、クウォーターマイル(約400m)ということがあります。
ヤード
ゴルフでよく使われる単位ですが、150ヤードと聞いても何メートルあるかはイマイチ分かりませんね。
1ヤードは0.9144mなので、おおよそ90cmになります。
フィート
高さや標高を示すときはフィートがよく使われます。
1フィートは30.48cmなので、おおよそ30cmです。
インチ
テレビやカーナビ、ホイールでよく使う単位ですが、20インチをセンチメートルに変換できる方は少数かと思います。
1インチは2.54cmなので、おおよそ2.5cmです。
ポンド
ポンドは主に重さで使用されます。
1ポンドは453.592gなので、おおよそ450gです。
ガロン
ガロンは液体の単位として使用されます。アメリカのガソリンスタンドでは1ガロン何ドルと表記されています。
1ガロンは3.785ℓなので、おおよそ3.8ℓです。
ちなみに、排気量はcu.in.(キュービックインチ)が使用されますが、最近ではℓがよく使われます。
華氏
今日の最高気温は100度と聞くと驚かれるかと思いますが、その場合、華氏が使用されており、(100°F)と記載されます。100°Fは摂氏に変換すると約37℃なので、7月や8月では珍しくありませんね。
華氏を摂氏に変換する式は(°F-32) ÷1.8 =℃
摂氏を華氏に変換する式は℃× 1.8 + 32=°F
-459.67°F | -273.15℃ |
-10°F | -23.33℃ |
0°F | -17.78℃ |
10°F | -12.22℃ |
20°F | -6.67℃ |
30°F | -1.11℃ |
32°F | 0℃ |
40°F | 4.44℃ |
50°F | 10℃ |
60°F | 15.56℃ |
70°F | 21.11℃ |
80°F | 26.67℃ |
90°F | 32.22℃ |
100°F | 37.78℃ |
110°F | 43.33℃ |
120°F | 48.89℃ |
200°F | 93.33℃ |
212°F | 100℃ |
500°F | 260℃ |
1000°F | 537.78℃ |
英馬力
最近、クルマの出力表記がSI単位で統一された為、多くのメーカーのカタログではkW(キロワット)が使用されていますが、多くの方が依然として馬力単位を使用しています。ちなみに1kWは1.36PSです。
日本ではPS(仏馬力)と呼ばれる単位が使用されますが、アメリカではHP(英馬力)が使用されます。
1HPは1.014PSとなります。ほぼ変わりませんが、数値が大きくなると差が大きくなります。
ちなみに、私の日産 フェアレディZ(Z34)の場合、仏馬力だと336PS、英馬力だと332HPになります。
仏馬力の方が少し数値が高いので見栄を張りたい方は仏馬力を使いましょう。
ポンドフィートトルク
トルクも馬力と同様、最近ではSI単位のN・m(ニュートンメートル)が使用されていますが、多くの方が依然としてkgf・m(キログラムメートル)を使っています。ちなみに1N・mは0.12kgf・mです。
馬力単位が英馬力(HP)で表示されている場合、トルクはlb-ft(ポンドフィートトルク)という単位が使用されます。
1lb-ftは0.14kgf・mです。これは変換が難しいです。
ちなみに、私の日産 フェアレディZ(Z34)のトルクは、37.2kgf・m、270lb-ftになります。
ヤードポンドの単位の一部を紹介しましたが、メートル法と単位が異なるとややこしいですね。