ミシュラン パイロットスポーツ5再レビュー(1万km走った感想とは?)

自動車情報

私は、2022年9月にミシュラン パイロットスポーツ5というタイヤを購入し、自身の日産フェアレディZ Z34に装着してから1万km以上走行しました。

購入時にミシュラン パイロットスポーツ5がどのようなタイヤなのかを簡単に紹介した記事を投稿しましたが、おかげさまで多くのアクセスをして頂いており、人気記事の仲間入りを果たしています。

ミシュラン パイロットスポーツ5レビュー
2020年2月に購入した私の370Z(フェアレディZ Z34)に装着されていたミシュラン パイロットスポーツ4Sの寿命がきましたので、ミシュラン パイロットスポーツ5を購入し、私の370Zに装着しました。ミシュラン パイロットスポーツ5がどのようなタイヤなのか、実際に試走した私の感想と共に紹介します。

多くの方がミシュラン パイロットスポーツ5というタイヤの性能に興味を示しているということで、今回は改めて、ミシュラン パイロットスポーツ5がどのようなタイヤなのかを1万km走ってみて感じたことを詳しく紹介していきます。

ミシュラン パイロットスポーツ5を購入する前はミシュランパイロットスポーツ4sを装着していました。

MICHELIN PILOT SPORT 4Sレビュー
MICHELINのPILOT SPORT 4Sの紹介とレビューです。

購入サイズはフロント245/45ZR19、リア275/35ZR19

ミシュラン パイロットスポーツ5とは


ミシュランタイヤ
から販売されているサマータイヤ2022年3月8日に発売されました。

2016年3月24日に発売されたパイロットスポーツ4の次世代モデルのタイヤです。

公式サイトにてパイロットスポーツ5は以下のように紹介されています。

意のままのハンドリングを実現する ハイグリップ スポーツタイヤ

「最後まで続く走る愉しみ」を目指して

  • 高いグリップ力がもたらす ウェット&ドライ性能
  • 走りを愉しむ 優れた操縦安定性
  • より深い黒を全周にまとった フルリングプレミアムタッチ
出典:MICHELIN

対象車種はスポーツカー、セダン、ワゴン、ハッチバック、ハイブリッド、EVです。

タイヤサイズは43種類あり、17インチ〜21インチまで対応しています。

速度レンジは(Y)で300km/h+、186mp/h+の速度に対応しています。

タイヤデザイン

ミシュランマンとMICHELINのロゴだけで戦闘力の高さが垣間見えます。

フルリングプレミアムタッチと呼ばれる深く上品なブラックが特徴です。

流れるようなチェッカーフラッグのデザインが一層、スポーティーさを演出しています。

タイヤに軽点が無く、高い真円度と重量バランスを誇ります。

ドライ路面性能

高い直進安定性と接地感があり、高速域でも非常に安心感があります。

地面に吸い付くようなコーナリングでアンダーステアにならず、狙ったラインを走行できます。

公道ではとても性能を発揮させることができず、性能を余らせています。

ただ、ドライ路面性能ではミシュラン パイロットスポーツCUP2や他メーカーのスポーツタイヤなど、パイロットスポーツ5より高性能なストリートタイヤが存在します。

ウェット路面性能

パイロットスポーツ5の特筆するべきポイントはウェット路面での性能です。ドライ路面性能も高いのですが、それ以上に性能の高さを痛感します。

トラックが多く通行する道路では轍が出来ており、強い雨の日には雨水が溜まります。その溜まった水が原因でハイドロプレーニング現象(水の膜でタイヤが浮く)が発生しすることでコントロールを失い、事故が発生します。

ハイドロプレーニング現象とは
雨の日の運転には注意する点がいくつかありますが、そのうちの一つがハイドロプレーニング現象というものです水の膜によりタイヤが浮きクルマをコントロールができなくなる状態のことです。

パイロットスポーツ5はウェット路面を走っているとは思えない程の高い接地感があり、ハイドロプレーニング現象が発生する速度域が高いので法定速度で走行する分には不安要素がありません。

アクセルを強めに踏んでもトラクションコントロールの介入が少なく、コーナリング時も法定速度内であればドライ路面と遜色を感じさせない高いグリップ力があります。

以前、雨が降る深夜の田舎道を60km/hで走行中、道路中央に動物の死骸が落ちていました。発見した際は既に直前まで迫っていたので、急ハンドルを切り、スラロームする形で回避しました。性能の悪いタイヤの場合、濡れた路面で急ハンドルを切るとグリップを失いスピンしますが、パイロットスポーツ5を装着していたおかげでスピンすることなく、元の車線に戻ることができました。

コンフォート性能

スポーツタイヤなので、お世辞にも快適な乗り心地とは言えません。高性能タイヤ所以の犠牲です。

ゴーーーーーとロードノイズがうるさく、音楽やラジオが聞こえにくく、会話するには大声で話す必要があります。(Z34の遮音性が悪いので一層、ロードノイズが大きく聞こえている可能性があります。)

全般にゴツゴツ感もあります。

橋の繋ぎ目や舗装の段差を乗り越えたときに「ガタンッ」と衝撃があり、弾けたようなやや高い音も発生します。

舗装の状態が良くない場所では大きな振動が発生します。

長時間乗っていると、ロードノイズや振動に慣れることができるレベルなので不快感はあまり感じません。

寿命

336馬力のFR車で約1万km走った(サーキット走行なし)タイヤのトレッド面の状態です。

フロントタイヤ
リアタイヤ

ちなみに、新品時のタイヤのトレッド面はコチラ。

フロントタイヤ

走行距離相応に摩耗していますが、まだまだ余裕はあります。ミシュランのタイヤは比較高寿命と言われています。

どのぐらいの距離を走ればスリップサインが出るかは定かではありませんが、恐らく3万5000kmは走れそうな気がします。

デザインがカッコよく、特にウェット路面での性能が高い、雨の日に最強のストリートタイヤです。スポーツタイヤの中では比較的寿命が長く、ロングライフです。しかし、価格が高く購入のハードルが高いタイヤです。

ですが以前、私はパイロットスポーツ5の性能に助けられました。購入費用は高価でしたが、価格以上の安心感を手にすることができました。私はミシュラン パイロットスポーツ5を購入してよかったと思います。そして人にオススメしたいタイヤでもあります。

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