私は先日、ルノー ルーテシアRSに試乗しました。
ルノー ルーテシアRSがどのようなクルマなのか私の感想と共に紹介していきます。
ルノー ルーテシアとは
ルノー ルーテシアRSとはルノーが製造・販売するコンパクトカーです。
海外ではクリオと呼ばれていますが、日本ではホンダがクリオの商標権を持っている為、クリオという名前で販売できないので、ルーテシアの名で販売しています。
初代クリオは1990年に発売され、2019年に5代目のクリオが登場していいます。
RSとはルノー・スポールの略でルノーのモータースポーツ部門が手がける高性能モデルに与えられるネーミングです。
以下が今回試乗した3代目ルノー ルーテシアRSのスペックです。
形式 | ABA-RF4C |
エンジン | F4 |
排気量 | 1998cc |
馬力 | 202ps@7100rpm |
トルク | 21.9kgf・m@5400rpm |
過給器 | 自然吸気 |
使用燃料 | 無鉛プレミアム |
燃料タンク | 45ℓ |
トランスミッション | 6速マニュアルトランスミッション |
駆動方式 | FF |
タイヤサイズ | 215/45R17 |
乗車定員 | 4名 |
ハンドル位置 | 右 |
全長×全幅×全高 | 4020mm×1770mm×1485mm |
車両重量 | 1240kg |
価格 | 299万9000円〜 |
外観
フロントから見たルーテシアRSは過激さが控えめの、スポーティな3ドアハッチという印象を受けます。
全長4020mm×全幅1770mm×全高1485mmとやや幅が大きめです。
パリの旧市街を走ってそうな、スポーティでオシャレなフレンチホットハッチです。(場所は日本の山奥ですが・・・。)
横から見るとプジョーのクルマにも見えます。短い日産ティーダにも見えます?
フロントバンパーが少し浮いているようにも見えます。
空力が高そうなリアディフューザーと2本出しマフラーと膨らんだフェンダーがスポーティさを演出しています。
小さめのGTウイングが似合いそうですね。
このダクトはホンモノで風が通っています。
タイヤとホイールです。タイヤサイズは215/45R17
こちらの車両には社外ホイールが装着されていました。
フロントには4ポットのブレンボが装着されており性能の高さが垣間見えます。
内装
内装は2000年代初頭を感じる古さは払拭できませんが、スポーティな内装です。ステアリングのセンターにあるイエローラインが一層、スポーティさを演出しています。
メーターはフランス車らしく奇数表示となっています。写真では分かりにくいですが、メーターは奥へ倒れています。
ドリンクホルダーは小さく、500mℓのヘットボトルが入りませんでした。収納も乏しく、カーナビも装着する場所が無いので、使い勝手は良くありません。
スイッチ類の操作性は可もなく不可もなく。地味にステアリングにもスイッチ(裏側にも)が付いています。ただ、パワーウィンドウのスイッチはバネみたいな押し心地で、かなりの違和感を感じます。
後部座席です。
ルーテシアRSは2ドアですが、4ドアのコンパクトカーと遜色ない広さがあります。
緊急用のお飾りではなく常用的に大人が乗ることができます。2ドアなので多少、乗降に手間取ります。
トランクです。
トランクは広く大きなスーツケースも載せられそうです。
トランクの下に車載工具が搭載されていました。
スペアタイヤは付いていませんでした。
エンジン
エンジンルームの様子です。かなり詰まったエンジンルールです。
エンジンの排気量は1998cc横置きの直列4気筒の自然吸気です。
最大出力202馬力@7100rpm、最大トルク21.9kgf・m@5400rpmとかなり高回転型のエンジンです。
運転してみて
肉厚なシートは座り心地は良く、ホールド性も高いです。シートポジションの可動域は広く、最適なポジションに合わせることができます。
前後左右の視界は良好です。メーターは奥へ倒れている仕様ですが、視認性に問題ありません。
ペダルのレイアウトやワイパーなど右ハンドル仕様の弊害を感じられません。
クラッチは重く、クラッチペダルの可動域は浅いです。
シフトを1速へ入れます。ややショートストロークですが、若干ヌメっとギアが入ります。
クルマを発進させます。とてもパワフルで気持ちよく高回転まで回るエンジンです。自然吸気エンジンなので、爆発的な加速はありませんが、回転数が上がるにつれてパワーが上がっていく実感を得られます。とても2ℓの自然吸気エンジンとは思えないほどトルクがあり、体感上2.5ℓ級に匹敵します。排気音が勇ましく、音量も大きめです。燃費はおおよそ10km/ℓでした。
ステアリングはかなり重く、腕力を必要とします。加速以上に驚いたのがコーナリング性能です。ビックリするほどよく曲がりコーナリングも安定しています。仮想の話ですが、首都高C1で初代シビックタイプRといい勝負ができそうです。
ブレーキの効きは十分でタッチも違和感がありません。
サスペンションは相当にハードでよくハネます。これでパリの石畳を走るのか?と疑問を抱くほど乗り心地は良くありませんでした。
YouTubeに動画をアップしてありますので、よろしければご覧ください。
ルノー ルーテシアRSはリッターあたり100馬力越えの自然吸気エンジンを搭載した、コーナリング性能に非常に優れた非常にポテンシャルの高いフレンチホットハッチです。