ここ最近、盗難されたナンバープレートや偽装されたナンバープレートを装着したクルマの情報をネットで見るようになりました。
背景には外国人による自動車盗難の増加です。
盗難や偽造ナンバーを装着した車両は,様々な危険があるので避けたいところです。
なので今回は盗難・偽造ナンバーを見破る方法を紹介します。
分類番号の不一致
ナンバープレートの分類番号が装着されているクルマと不一致の場合、盗難ナンバーの可能性があります。
分類番号とはクルマの種別や用途を意味する、地域名の横にある1桁〜3桁の番号のことです。
分類番号がおかしいナンバープレートが装着されたクルマは分類番号の仕組みを知らない詰めが甘い外国人の仕業と思われます。
例えば、プリウスに2ナンバー「乗車定員11名以上の大型バスに装着される”普通乗合車”」が装着されていたり、アクアに1ナンバー「大型トラックなどに装着される”普通貨物車”」が装着されていると盗難ナンバープレートだと認識できます。
ただ、一概に分類番号に違和感があるからといって、盗難車とは限りません。エンジンの載せ替えやエアロパーツの取り付けによる構造変更によって、5ナンバーのクルマが3ナンバーになることがあります。普通のクルマで8ナンバーの場合は福祉車両に改造されている可能性があります。
また、SUVなどのクルマは、4ナンバー・1ナンバーといった貨物登録をしている場合もあります。貨物登録をすると自動車税が安くなりますが、毎年車検を受ける必要があり、1ナンバーの場合、高速料金が高くなるデメリットもあります。以前、1ナンバーのホンダ オデッセイを見たことありますが、メリットがなさそうです。
少し前に5ナンバーの日産 スカイラインGT-R(R32)を目撃したという情報を見たことがあります。R32GT-RにはRB26DETTというエンジンが搭載されており、排気量が2568ccあるので3ナンバーとなります。仮に2ℓ未満のエンジンに載せ替えられていたとしても全幅が1755mmあるので紛れもなく盗難か偽造ナンバーです。(そもそもスカイラインGT-Rは盗難が多いことで有名)
フォントや配置に違和感がある
フォントや配置に違和感がある場合、偽造ナンバーである可能性が高いです。
ナンバープレートの数字や文字を切り取り、別のナンバープレートの上に貼り付けることによって、登録されていない組み合わせのナンバープレートが完成します。
おそらく、Nシステムに追跡されることを防ぐためにナンバープレートの偽装をしていると思われます。
0から始まる
0から始まるナンバープレートは、偽造ナンバーです。
通常、ナンバープレートは0から始まることはありません。よって「01-34」「・・・0」「・012」などのナンバーは存在しません。
0が使われるナンバーの例は「10-23」「・・10」など、0は必ず1〜9のいずれかの数字の右隣に使われます。
こちらも詰めが甘い外国人の仕業と思われます。
以前、0から始まるナンバープレートを装着したトヨタ プリウスを目撃したとX(Twitter)で見たことがります。
ナンバープレートに封印が付いていない
ナンバープレートに封印が付いていない場合は盗難ナンバーである可能性が高いです。
普通車の場合、リアのナンバープレートの左上に封印が取り付けられています。
封印とは、ナンバープレートが交付時に車台番号・自動車検査証・ナンバープレートの一致が証明された際に装着されるものです。封印の取り付けは陸運局か国土交通大臣から委託を受けた方が行うことになっています。
ナンバープレートの封印を外して公道を走行した場合、違反点数2点、6ヵ月以下の懲役又は30万円以下の罰金が課されます。
封印がなかったり、ペットボトルのキャップなどで封印を隠しているクルマが公道を走っている場合は盗難ナンバーの可能性があります。
盗難ナンバーや偽造ナンバーのついたクルマは基本的に無保険です。事故を起こされてもまともに取り合ってもらえず、逃げられます。警察に相談してもまともな捜査は期待できません。
事故に巻き込まれないように怪しいナンバープレートを装着したクルマとは距離をとってから警察に連絡しましょう。