大人が4人乗れるNAロータリースポーツ!マツダ RX-8試乗記

自動車情報

私は先日、マツダ RX-8に試乗しました。

マツダ RX-8がどのようなクルマなのか、私の感想と共に紹介していきます。

マツダ RX-8とは

マツダ RX-8はマツダ株式会社が製造・販売していたクルマです。

2003年に発売。基本コンセプトは「大人4人のための4ドアスポーツ」で観音開きの4ドアボディに自然吸気ロータリーエンジンを搭載したスポーツカーです。2008年にマイナーチェンジがあり、2013年に販売終了しました。

以下が今回試乗したマツダ RX-8 タイプSのスペックです。

販売時期2003年〜2013年
形式ABA-SE3P
エンジン13B-MSP
排気量1308cc
最大出力250ps@8500rpm
最大トルク22.0kgf・m@5500rpm
過給器自然吸気
使用燃料無鉛プレミアム
燃料タンク64ℓ
燃費9.4km/ℓ
トランスミッション6速マニュアルトランスミッション
駆動方式FR
タイヤサイズ225/45R18
ハンドル位置
乗車定員4名
全長×全幅×全高4435mm×1770mm×1340mm
車両重量1310kg
最小回転半径5.3m
価格289万8000円

外観

このRX-8は、かなりカスタムされた個体です。

一見、4ドアには見えない2ドアクーペのような美しいフォルムをしています。

ボンネットが長く、ロングノーズなスポーツカーです。

全長4435mm×全幅1770mm×全高1340mmと大き過ぎず、日本で乗るのにちょうど良い大きさのクルマです。

大きな社外リアスポイラーが目立ちます・・・。

リアから見るとセダンのような形状をしています。

フェンダーの膨らみが厳つさとスポーティーさを演出しています。

給油口は左側です。

観音開きのドアを開けてみました。

後ろのドアを開ける際は前のドアを開けなければなりません。

後部座席へのアクセスは2ドア車よりスムーズに行えます。

こちらの車両には社外ホイールが装着されていました。

タイヤサイズは225/45R18

ブレーキキャリパーは大きいダボっとした形状の片押しブレーキとなっています。

内装

センターにタコメーターが配置されたスポーツカーの内装です。速度計はデジタル表示のみとなっています。

おそらく、社外品と思われる3連メーターは死んでいました。

エアコンの温度表示の液晶は昼間は見えづらかったです。

シフトノブにロータリーの息吹を感じます。

エアコンやナビはステアリングから近く、操作しやすいです。

ペダルが全体的に右に寄っているのが気になります。(クラッチペダルがステアリングのマツダエンブレムの下辺りにあります。)

後部座席です。

後部座席は2名乗ることができます。このシートは飾りではなく、実用的な広さがあります。

ドリンクホルダーや肘置きなど、快適性も兼ね備えています。

ルームミラーから後方を見ると、こんな感じです。

社外品のハネがかなり邪魔していますが、ハネがなければ、まずまず視界は良好です。

トランクです。

突き出たタイヤハウスによってやや幅が狭くなっています。

2泊3日4人分の荷物は少々厳しいかと思います。

エンジン

自然吸気1308ccの2ロータリーエンジンは最大出力250ps@8500rpm、最大トルク22.0kgf・m@5500rpmを発生させます。

実燃費は、夏で冷房全開かつ、筆者の乗り方が悪かったのか、5km/ℓでした。(汗)

コンパクトなロータリーエンジンはフロントミッドシップで奥に置かれていますが、エンジンルームは、ほぼカバーで覆われているので自慢のロータリーエンジンの面影すら見えません。

運転してみて

運転席に座り込みます。シートの硬さは違和感のない座り心地です。

視界は良好で、ボンネットの長さを感じさせません。

重く浅いクラッチを踏み、1速へ入れます。ギアはショートストロークで入りは少し渋めです。

繋がりの良いクラッチは、クラッチミートだけで発進できます。

エンジンの吹き上がりは滑らかで、9000rpmまでストレスなくキッチリと回ります。

ロータリーエンジンは、「まるでモーターのような滑らかさ」と言いたいところですが、本物のEVに乗るとモーターとは全くの別物です。例えるなら、モーターを擬似エンジン化させたようなフィーリングです。

フラットで爆発的なパワーはありませんが、エンジンの回転数を上げるほどにパワーが増し、高回転まで回すと圧倒的な加速をします。

1速で70km/hまで引っ張ることができ、各ギアの範囲が広いです。一方で、ギア比が高く感じエンジンブレーキの効きはイマイチです。

RX-8は、よくネットで「遅い」と検索されていますが、遅いことはなく、十分に速いです。しかしカタログ値250psと謳ってますが、体感上は200ps程に感じます。

ただ、4000rpm以下でのトルクが薄いので、出だしは遅く感じます。速く走るには、とにかくエンジンの回転数の維持が重要です。

また、2000rpm以下では、かなりギクシャクし、2000rpm以下を常用するとプラグ被りを起こす可能性があります。

サスペンションは硬いですが、嫌な硬さはなく、しなやかに動きます。

ステアリングは重く、連続コーナーでは腕力を要します。重量バランスが前後50:50なのでコーナーリングは素晴らしく硬いサスペンションが相まって、素早くかつ気持ち良く正確に曲がることができます。

ブレーキペダルを浅く踏むと効きが弱く感じますが、奥まで踏むとかなりブレーキが効きます。

マツダ RX-8の中古車価格が安いですが、安易に飛びついて購入することはおすすめできません。RX-8の検索候補に「RX-8やめとけ」とあります。その理由はオイルの管理がシビアで7万kmでエンジンのオーバーホールが必要になり、維持には根気と相当なお金が必要になるからです。だが、自然吸気のロータリーエンジンのフィーリングと50:50バランスのコーナリングに酔いしれると所有欲が満たされそうです。故障の多さと維持費が高額という理由で敬遠されているので、中古車価格が安いですが、本気の熱意と経済力がない場合は購入は避けた方が良いです。

マツダ RX-8は大人が4人が日常的に乗れる高回転ユニットの自然吸気のロータリーエンジンを搭載したフロントミッドスポーツカーです。

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