皆様はリレーアタックをご存じでしょうか?
リレーアタックとは一言でいうと、スマートキーの仕組みを悪用した自動車窃盗です。
スマートキー搭載車であれば簡単に窃盗可能で解錠してエンジン始動までに10秒もかかりません。そのまま走ってクルマを持って行かれます。
そんな、あまりにも簡単にクルマを盗まれるなんて!と驚かれたかと思いますが、2023年現在、ほとんどのクルマでスマートキーが搭載されており、スマートキー搭載車のオーナーは不安を抱いているかと思います。
なので今回は、リレーアタックとは何か、リレーアタックから愛車を守る方法を紹介します。
リレーアタックとは
リレーアタックとは、スマートキーを仕組みを悪用した自動車窃盗です。
スマートキーは通常、キーを持った人物が半径おおよそ1m以内の場所からボタンを押したり、ドアノブを握ると解錠され、車内にスマートキーが無ければエンジンが始動しません。
ですが、特殊な機械によってスマートキーから常時発せられる微弱な電波を拾い、その電波を増幅させて中継器に送る事によって離れた場所にあるにもかかわらず、クルマの近くにスマートキーがあると勘違いさせる事によりクルマのドアを解錠することができます。解錠後もドアを開けた状態であればスマートキーが車内にあると勘違いさせ続けることができるので、ボタンを押すだけでエンジンが始動できます。あとは、Dレンジに入れれば簡単に走り出すことができます。スマートキー搭載車はエンジンを切らない限り、走り続けることができます。
リレーアタックから愛車を守る方法
特殊な機械を使用してスマートキーからクルマに電波を送って盗み出すリレーアタックから愛車を守る方法を紹介します。
自宅では、玄関にクルマのスマートキーを置かないようにしましょう。玄関の外からでも保管場所によっては特殊な機械でスマートキーの電波を拾うことが可能です。
外出先では、クルマを降りてから誰かに後を付けられていないか確認しましょう。スマートキーを持った人物の後ろを歩く事によって電波を拾うことができ、中継機へ電波を送って共謀者がクルマを盗み出すことができます。
自宅・外出先共通して行える簡単なリレーアタック防止策は、スマートキーを蓋付きの缶などの密封された金属ケースに入れることです。密封された金属ケースに入れる事によってスマートキーから発せられる電波をシャットアウトすることができます。スマートキーから電波をシャットアウトすればリレーアタックに使用する特殊な機械ですら電波を拾うことができないのででクルマを盗み出すことができなくなります。
ただ、スマートキーを金属ケースに入れると、自身でも解錠できないので、金属ケースからスマートキーを出す手間が増えます。
リレーアタックを用いて盗難されやすいメーカーはトヨタ・レクサスが多く、車種はプリウス、アルファード、ランドクルーザー、ハイエース、NX、RXなどが多く盗難されています。
缶ケースにスマートキーを入れると手間が増えますが、愛車を盗難から守るには手間を惜しめません。一見、便利に見えるスマートキーにも脆弱性があることを理解する必要があります。