私は先日、フィアット 500eに試乗しました。
フィアット 500eがどのようなクルマなのか、私の感想と共に紹介します。
フィアット 500eとは
フィアット 500eはイタリアの自動車メーカーのフィアットが製造・販売する電気自動車です。
2020年にヨーロッパで発売され、イタリア・トリノで生産されています。日本では2022年から販売されています。
グレードは「ICON」と「OPEN」の2種類あり、「OPEN」はEVとしては珍しいオープンカーです。
以下が今回試乗したフィアット 500e OPENのスペックです。
販売時期 | 2022年〜 |
形式 | ZAA-FA1 |
パワートレイン | シングルモーター |
モーター形式 | 46348460 |
排気量 | 0cc |
最大出力 | 118ps@4000rpm |
最大トルク | 22.4kgf・m@2000rpm |
バッテリー容量 | 42kWh |
航続距離 | 335km |
電費 | 128Wh/km |
駆動方式 | FF |
タイヤサイズ | 205/45R17 |
ハンドル位置 | 右 |
乗車定員 | 4名 |
全長×全幅×全高 | 3630mm×1685mm×1350mm |
車両重量 | 1360kg |
最小回転半径 | 5.1m |
価格 | 536万円〜 |
外観
EVとなり、未来的なデザインになりましたが、一目でフィアット 500であることが認識できます。
弧を描いたヘッドライトが未来的で、上半分がボンネットで造形されています。
全長×全幅×全高は3630mm×1685mm×1350mmと5ナンバー規格なので、狭い日本の道路でも走行しやすく、ほとんどの機械式駐車場に収まるサイズです。

リアからでも一目でフィアット 500であることが認識できます。
リアスポイラーやスモークテールがやや厳つさを醸しています。
この車両は黒い部分が帆になっており、開けて走ることができます。
充電ポートは右側後方にあります。

タイヤとホイールです。
タイヤサイズは205/45R17と車格に見合わない大きさです。
ホイールは高級車のような厳ついデザインです。
フロントはディスクブレーキですが、リアはドラムブレーキです。

内装
大きなスクリーンが目に入る内装です。ピアノブラックが使用されており、高級感があるのかと思いきや、ダッシュボードあたりは安っぽく感じます。
エアコンは物理ボタンで操作しますが、ボタンの形状がどれも同じなので、配置を覚える必要があります。温度調整や風量調整がダイヤル式だと直感的な操作ができます。
レンジもスイッチを押して操作します。
車内は、お世辞にも広いとはいえず、二人乗りと考えた方が良さそうです。

運転してみて
シートポジションは比較的小柄な体格の方に合う設計となっています。視界は非常に良好です。
EVならではの厚いトルクとリニアな反応は健在です。車格からは想像できない速い加速をしてくれます。
EVとしては比較的軽量で、ステアリングも軽快です。
サスペンションの硬さは硬すぎず、柔らかすぎず、乗り心地と走行性能のバランスに優れています。
1ペダルの減速は強く減速しますが、アクセルを離した際にカックンとはなりません。
ブレーキのタッチは自然で、スムーズに減速できます。
ウィンカーレバーの位置以外は、日本車並みに違和感のない運転フィーリングです。
フィアット 500eは、かわいいコンパクトなイタリアンEVです。