私は、三重輸入車ショウでシトロエン ベルランゴに試乗しました。
シトロエン ベルランゴがどのようなクルマなのか私の感想と共に紹介します。
シトロエン ベルランゴとは
シトロエン ベルランゴとはステランティスが製造・シトロエンが販売するライトバンです。
初代ベルランゴは姉妹車であるプジョー パートナーとともに、1996年7月に欧州市場での販売を開始しました。
2008年にモデルチェンジがあり2代目ベルランゴとパートナーが発売されました。
そして今回試乗した3代目ベルランゴは2018年に発表され日本では2019年に発売されました。製造国はスペインでプラットフォームには、ステランティスの「EMP2」が採用されており、3代目ベルランゴはステランティスグループのフィアット ドブロ、プジョー リフター、オペル コンボ、そしてOEM供給しているトヨタ プロエースシティが姉妹車となります。
以下が今回試乗した3代目シトロエン ベルランゴのスペックです。
販売時期 | 2019年〜 |
形式 | 3DA-K9CHY01 |
エンジン | DV5 |
排気量 | 1498cc |
最大出力 | 130ps@3750rpm |
最大トルク | 30.6kgf・m@1750rpm |
過給器 | ターボ |
使用燃料 | 軽油 |
燃料タンク | 50ℓ |
燃費 | 18.1km/ℓ |
トランスミッション | 8AT |
駆動方式 | FF |
タイヤサイズ | 205/60R16 |
ハンドル位置 | 右 |
乗車定員 | 5名 |
全長×全幅×全高 | 4405mm×1850mm×1850mm |
車両重量 | 1600kg |
最小回転半径 | 5.6m |
価格 | 422万7000円 |
外観
たくさんの姉妹車種がある中で、フロントはシトロエンらしさを感じられます。
一目で他車と差別化できる、商用車とは思えない洗練されたフランス車らしいオシャレなデザインです。
4405mm×1850mm×1850mmと全長こそ短いですが、全幅の大きさがやや気になります。
リアは他の姉妹車との差別化が難しくエンブレムを見て判断することになります。
後ろから見るとヨーロッパの商用バンといった雰囲気を感じられます。
給油口は左側にあります。
ホイールはイマドキにしては珍しく、車格に対して小さめの16インチ。ピアノブラックがカッコいいです。
タイヤサイズは205/60R16
内装
ナビやスイッチが運転席側に向いており、コックピットみたいな囲まれ感のある運転席です。
内装は高級感こそありませんが、シンプルで操作性が良く、外装同様に商用車感の薄いオシャレな造りとなっています。
スピードメーターが偶数刻みな点がフランス車っぽさがありません。
リアシートは見るからに欧州の商用車といった感じですが、シートデザインに差をつけてくるところがオシャレなフランス車であることを彷彿とさせます。
昨今の軽自動車にすら搭載されている電動スライドドアが非搭載なので人よりかは荷物がメインになりそうです。
さすがは商用車ということもあって、積載力は抜群です。
運転してみて
シートポジションは合わせやすく、前後視界も良好です。全幅1850mmとアルファードと同じですが、車幅感覚は掴みやすいです。
1.5ℓディーゼルターボエンジンは下からのトルクがあり、軽々と車体を引っ張ってくれます。
サスペンションは、フランス車特有なのか商用車なのかフニャフニャ感があり、コーナリング時にロールします。
8速ATと多段ミッションはスムーズに適切なギアをセレクトしてくれます。
ブレーキのタッチは自然で効きは十分にあります。(荷物を積載するとわかりませんが。)
ステアリングの重さは軽すぎず、重過ぎず、ペダルに位置違和感がなく日本車と遜色ない運転フィーリングです。
シトロエン ベルランゴはアルファードやボクシーといったミニバンというよりかはハイエースのような商用感が強めのクルマです。クセの少ないオシャレで利便性のあるクルマです。