スズキのコンパクトハッチバック。スズキ スイフトスポーツ(ZC31)試乗記

自動車情報

私は先日、スズキ スイフトスポーツ(ZC31S)に試乗しました。

スズキ スイフトスポーツ(ZC31S)がどのようなクルマなのか、私の感想と共に紹介します。

スズキ スイフトスポーツ(ZC31S)とは

スズキ スイフトスポーツ(通称、スイスポ)は日本の自動車メーカーであるスズキ株式会社が製造するコンパクトハッチバックです。

スイフトスポーツはスイフトのスポーツモデルに位置します。初代スイフトスポーツは2003年に発売。

そして、今回試乗したZC31Sは2005年に発売された2代目のスイスポになります。スズキの世界戦略車として開発された2代目スイフトをベースに先代同様低価格ながら走行性能は格段に高くなりました。ジュニア世界ラリー選手権と同じ排気量である1.6ℓエンジンが搭載され、トランスミッションは初代の5MTのみでしたが、今回は4速ATも選択可能となりました。初代は3ドアのみの設定でしたが、日本仕様は5ドアのみの設定となっています。

2011年に3代目となるスイフトスポーツ(ZC32S)が発売。2017年に現行モデルである4代目スイフトスポーツ(ZC33S)が発売され2024年現在も販売中です。

2023年12月に新型スイフトが発売されたのを機に5代目スイフトスポーツ(ZC34S)の発表が期待されるようになりました。

以下が今回試乗したスズキ スイフトスポーツ(ZC31S)のスペックです。

販売時期2005年〜2010年
形式CBA-ZC31S
エンジンM16A
排気量1586cc
最大出力125ps6800@rpm
最大トルク15.1kgf・m@4800rpm
過給器自然吸気
使用燃料無鉛プレミアム
燃料タンク43ℓ
燃費14.6km/ℓ
トランスミッション5MT
駆動方式FF
タイヤサイズ195/55R16
ハンドル位置
乗車定員5名
全長×全幅×全高3765mm×1690mm×1510mm
車両重量1060kg
最小回転半径5.2m
価格156万4500円

外観

2代目スイフトと見た目は大きく変わりませんが、所々変更されています。

コロンと丸みを帯びた可愛らしいフォルムですが、かっこよさをも感じられます。

ボディサイズは全長3765mm全幅1690mm全高1510mmとコンパクトなサイズ感です。

スイフトスポーツはチャンピオンイエローがよく似合います。

リアです。

リアはマッドフラップ、リアスポイラー、2本出しマフラーとスポーティな要素が取り込まれており、走りの良さを外観からでも伺えます。

給油口は左側にあります。

こちらの車両のホイールは社外品が装着されていました。

純正タイヤサイズは195/55R16

全輪ディスクブレーキが装備されています。

内装

2000年代初頭のクルマといった古さを感じるシンプルな内装です。むしろ、その古いシンプルさが令和である今のクルマには無い良さでもあります。

収納等、やや不足気味ですが、困ることはありません。

220km/hフルスケースメーターがスポーティさを一層引き立てています。

リアシートもレッドのアクセントがスポーティです。

クッション性は、沈み込む柔らかさで、ふわふわです。

広さは5ナンバーのコンパクトカー相応の広さで、実用性ギリギリの広さです。

真ん中は盛り上がっており、人権はありません。

トランクです。

広さは、こちらも5ナンバーのコンパクトカー相応の広さで、実用性ギリギリの広さです。

トノカバー付きで防犯性に貢献しています。

トランク下部にも浅いスペースがあります。

エンジン

エンジンは横置きの1586cc直列4気筒DOHC自然吸気。

最大出力125ps6800@rpm、最大トルク15.1kgf・m@4800rpm、燃費は14.6km/ℓです。

エンジンルームは詰まってはいませんが、開口幅が狭く感じます。

運転してみて

フロントシートのクッション性とホールド性は、至って普通の車です。

視界は普通に良いです。(ボンネットは見えませんが)ドアの部分が膨らんでいるデザインなので幅がやや大きく感じます。

クラッチペダルは浅く軽いです。1速に入れます。ギアのストロークはややクイックで入りも良好。スポーツカーと比べると劣りますが、一般的な普通のMT車と比べるとクイックでショートです。

クラッチの遊びが、殆どなく突然繋がり始めます。ミートポイントも非常に狭いです。クラッチだけでの発進は難しく、リバース時もアクセルを軽く煽る必要があります。

エンジンは1.6ℓ直列4気筒DOHC自然吸気で最大出力は125ps。トルク感は排気量相当ですが、車体が軽いので出だしの加速は速いです。エンジンの吹き上がりはスポーツグレードを謳うだけあって気持ち良好で、7200rpmほど回りエンジンサウンドも勇ましめです。

ギア比は全体的に高めなのでエンジンブレーキは弱いです。

ブレーキは自然なタッチで良く効きます。

サスペンションはかなりハード仕様です。段差はガンッと強い衝撃を受けます。

コーナリングは硬いサスペンションが踏ん張ってくれるのでロールせず、気持ち良く曲がります。ステアリングは切った量に対してタイヤの切れ角が少なく感じます。

スズキ スイフトスポーツは、普通のコンパクトカーよりスポーティですがスポーツカーには敵わない、コンパクトで使いやすさと運転の楽しさのバランスを取ったクルマです。とにかく発進が難しく、何度もエンジンストールやりました。

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