最近の若者は出世したがらない傾向があるといわれています。
私のブログは主にクルマに関する記事を掲載しており、40代〜50代の男性の読者様が多くいらっしゃいます。クルマが趣味で比較的収入のある40代から50代の男性の場合、高い役職に就かれている方もいるかと思います。
役職者や部下を指導されている方の中には、若い社員が出世したがらないとお困りの方がいるかと思います。理由を聞いても曖昧な回答しかなく、どのように説得させるか悩まれているかと思います。
実は最近の若者、いわゆるZ世代と呼ばれてる人々は、上の世代の方にとって理解しづらい価値観を持っています。
Z世代とは、明確な定義がありませんが、1990年代後半〜2010年代前半生まれを指し、2023年現在では10代〜20代で、物心ついたときからインターネットが存在するデジタルネイティブです。社会問題への関心があり、多様性があり、現実主義といった傾向があります
実は、私も1998年生まれでZ世代に該当し、かつ正直に申し上げますと出世欲がありません。
なぜ、最近の若者は出世したがらないのか?Z世代の私が出世したくない理由を紹介します。
まず、前提として「出世欲がない」=「仕事に熱意がない」という訳ではありません。
責任が増える
管理職になると責任というものが生じます。権限が増え、仕事の幅が増えますが、それに伴い責任も増えます。
責任が伴うことにより仕事にプレッシャーがかかり、ストレスが多くなります。
権限が増え、仕事の幅が広がり、責任が増える事が悪いことではありませんが、「増える責任に見合った給料が貰えない」のひとことに尽きます。
プライベートの時間が減る
管理職は残業時間に上限がありません。通常業務に管理業務を兼任するとなると定時で帰れることは稀で、ほぼ毎日残業することになります。
ライフワークバランスを重視する若者にとって、自身のプライベートの時間が減る残業や休日出勤を嫌います。
かつては仕事一筋だった人が定年退職を迎え、有り余る時間をどのように過ごしていいか悩む人が続出するほどでした。現在、多くの無料で楽しめるコンテンツが存在し若者は、それらのコンテンツを消費するのに忙しく時間がいくらあっても足りません。
仕事はあくまでも生活費を稼ぐ手段であり、仕事よりも自分のやりたいことを優先したいと考え方をする若者が多くいます。
人を管理する事が苦手
人を管理する仕事が苦手という若い方も多くいます。
実際に研修を受けて業務をやってみないと適性が分かりませんが、仮に管理職になった際、仕事とはいえ、親より年上の方に対し教育や業務命令を出すのことに気を揉みます。
成長したい
管理職ではなく、現場で経験を積み成長したいと考える若い方が多くいます。
もちろん、管理職でも成長できる事はありますが、いろいろな種類の仕事を経験して知識やスキルを身に付けたいと考えます。
管理職に未来が無い
現在、人工知能の開発が激化しており、今後は優れた人工知能が登場することで我々の仕事へ入ってくるでしょう。
となると、人工知能に仕事を奪われる職種が登場します。その職種に管理職が該当し人工知能に仕事を奪われると危惧しています。
人工知能には不可能な人間にしかできない仕事が重要視されます。
ライフワークバランスを大切にし、成長したいと思う若者に拘束時間が長く給料に見合わない責任を伴う管理職に魅力を感じていません。
日本の多くの会社では出世は管理職しかなく、現場で輝いていた人が管理職になり腑抜けた例があるかと思います。
今後は、成り手が見つからず、人工知能に奪われるであろう管理職の存在意義が問われ、組織の在り方を大きく変える必要があるかもしれません。